シーホークスWRメットカーフ、度重なる不満噴出について「成長して、向上し続けなければならない」
2021年11月21日(日) 05:32シアトル・シーホークスのワイドレシーバー(WR)D.K.メットカーフは完封負けを喫したグリーンベイ・パッカーズ戦の後半でパッカーズの選手たちと小競り合いになり、退場処分を受けていた。ヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルのオフィスに呼ばれたのは今回で3度目だ。
チームの公式サイトによると、メットカーフは「俺(とキャロルHC)が話したのは3回ってとこかな。今年に入ってから3回くらい不満が爆発したみたいだから3回くらい話しているし、いつも良い方に話が進んでいくよ」と明かしたといい、次のように続けている。
「俺は感情的なところがあるから何事にも引き下がらない。彼はそれを理解してくれているけど、それと同時に俺はこのチームのリーダーになり始めているから、成長して向上し続けないとだめだ。自分がまだ未熟だというのは分かっている。年齢を言い訳にするのは好きじゃないけど、時々、自分が23歳であることを忘れてしまう。毎日、成長し続けなきゃいけないし、間違いは修正していく」
この他にも、ニューオーリンズ・セインツのコーナーバック(CB)マーション・ラティモアとの応酬で罰金を科せられたり、殿堂入りしたタイトエンド(TE)シャノン・シャープとソーシャルメディア上で口論となったり、シーズン初戦ではトーンティング(侮辱行為)ペナルティを科せられたりしてきた。
メットカーフのフラストレーションの一因は、苦戦しているオフェンスで自身の生産性が低迷していることにあるようだ。プロボウルに選出された昨季にはキャッチ83回で1,303ヤード、タッチダウン10回を記録したメットカーフは、今季に入ってから9試合に出場してキャッチ42回で606ヤード、タッチダウン8回をマーク。日曜日はキャッチ3回で26ヤード、タッチダウン0回という記録だった。
これまでよりスマートになり、激しい性格と冷静な態度のバランスを取らなければならないと理解しているとメットカーフは言う。自分にさらなる注目が集まっていると理解しており、誰もが彼が再び怒りを爆発させるのを待ちわびている。
「何があっても引き下がるつもりはない」と強調するメットカーフはこう続けた。「試されていると思ったし、成長とはその挑戦に気づいて、自分のためではなくチームのために最善の決断をすることだと思う」
「去年はスティーブン・ギルモアとかジャレン・ラムジーと一緒にやっていたから、今までもやってきたけど、今は前より厳しい目で見られている。みんなは俺が何をするのか、どう反応するのかを見ている。試合に出るときや、注目されている週の準備をするときは、いつもそのことを考慮に入れている。これは克服しなきゃいけないもう一つの挑戦だ」
過去に苦戦を強いられたこともあるアリゾナ・カーディナルスのディフェンスとの対戦で、メットカーフは再び注目を浴びるだろう。カーディナル戦の平均レシーブヤードは18.8で、他のチームとあたるときと比べて最も少ない。また、カーディナルスとの過去4試合では、ターゲット15回でわずか6回しかキャッチしておらず、1試合あたりのレシーブヤードで最低記録を出した5回の試合のうち3回がカーディナルス戦だった。
日曜午後になってもこの流れを断ち切れなければ、メットカーフの不満が再び沸き起こるかどうか、世界中の人々が注目するだろう。
【RA】