カウボーイズLBパーソンズは「特別な選手だ」とチーフスQBマホームズ
2021年11月23日(火) 16:59ダラス・カウボーイズがカンザスシティで過ごした憂うつな一日には一筋の光があった。それは新人ラインバッカー(LB)マイカ・パーソンズの存在だ。
カウボーイズは現地21日(日)に19対9でカンザスシティ・チーフスに敗れたものの、パーソンズはストリップサックを決めるためにチーフスのクオーターバック(QB)パトリック・マホームズを追いかけまわすなどして2回のサックを浴びせている。オフェンスが全く機能せず、大敗を喫してもおかしくなかった試合で、パーソンズはほぼ一人でチームを守ったと言っても過言ではない。
カウボーイズの公式サイトによると、マホームズはパーソンズのことを「特別な選手だ」と話しており、次のように続けたという。「ラインバッカーとしての能力が高いだけじゃなく、ディフェンシブエンドとしてもプレーできる。そんな選手はこのリーグにはあまりいない。彼には高い運動能力がある。サックでもストリップサックでも追いかけてきたし、試合中もずっとあの場にいて戦い続けていた」
精彩を欠く攻撃陣に足を引っ張られたにもかかわらず、カウボーイズ守備陣は最後まで粘りを見せた。チーフスの序盤3回のドライブで16得点(ショートフィールドでのフィールドゴール1回を含む)を与えたものの、残りの試合でマホームズ率いるチーフスの動きを止めたカウボーイズは、ニーダウンのなかった8つのポゼッションでたった1回のフィールドゴールを許すにとどまっている。
パーソンズは「俺たちディフェンスが素晴らしいプレーをしたと思う」と語り、「あのチームにはいつでも45点から50点くらい取られる可能性がある。あのオフェンスを20点以下に抑えられたんだから間違いなく仕事をしたと言えるだろう。それは良いけど十分ではない」と続けている。
パーソンズは直近3試合でサック5.5回(序盤7試合では2.5回)をマーク。また、今季はこれまでにサック8.0回に加え、タックル62回、タックルフォーロス13回、QBヒット18回を記録している――今季、サック5回以上とタックル60回以上を記録したのはリーグでパーソンズだけだ。
今回の活躍により、パーソンズは過去20シーズンの中で、キャリア最初の10試合で8回以上のサックと40回以上のタックルを達成した2人目の新人選手となった。もう一人は2011年の守備部門年間最優秀新人賞に輝いたボン・ミラーだ。
サック8回という記録はカウボーイズの新人が1シーズンに記録したサック数で2005年のデマーカス・ウェアと並んでフランチャイズ史上最多タイとなった。パーソンズは木曜日に行われるラスベガス・レイダース戦を皮切りに、あと7試合でこの記録を更新することになるだろう。その中で現在7勝3敗のカウボーイズは最近の不調を克服しようとしている。
【RA】