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勝利に貢献するも「正直、それが俺の責任だ」とカーディナルスQBマッコイ

2021年11月23日(火) 17:04

アリゾナ・カーディナルスのコルト・マッコイ【AP Photo/John Froschauer】

クオーターバック(QB)コルト・マッコイはアリゾナ・カーディナルスを地区ライバルのシアトル・シーホークスに2桁差をつけての勝利に導いている。シーホークスをNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区の最下位にとどめたまま、23対13で白星を挙げたカーディナルスが今季9勝2敗となったことを受けて、マッコイが見せた反応は肩をすくめる様子だった。

マッコイはチームの公式サイトに「正直なところ、それが俺の責任だ。番号を呼ばれたら、それが俺の役割になる」と語っている。

バイウイークを迎える前に足首を負傷しているカイラー・マレーを休ませるために、チームはマッコイを3週連続で先発出場させた。今季最初の登板で輝きを放ち、2度目は苦戦したものの、前回の試合で再び調子を取り戻している。

マッコイは「良いチームは(悪い負け方をしても)立ち直る。今週はその一部になれるかどうか分からなかった。応えられてうれしい」とコメント。

マッコイはパス44回中35回を成功させて328ヤード、タッチダウン2回、ターンオーバー0回、パサーレーティング112.9を記録してシーホークスのディフェンスを徹底的に打ち負かした。少なくとも15回のパスアテンプトで出したパサーレーティングとパスヤードの自己記録を更新しており、これらは2014年シーズン第13週(ワシントン・フットボール・チーム対インディアナポリス・コルツ戦)で先発出場したとき以来最多だった。ワイドレシーバー(WR)ディアンドレ・ホプキンスを欠いた試合でベテランQBはボールを広範囲に投げ、レッドゾーンではタイトエンド(TE)ザック・アーツ(キャッチ8回で88ヤード、タッチダウン2回をマーク)を活用している。

アーツは「この3週間は楽しかったよ。マッコイがカイラーの良き理解者なのは誰もが知っていたけど、彼は素晴らしいフットボール選手だし、それが当たり前だと思ったらだめだな」と語っている。

ここ数週間の活躍ぶりで35歳のマッコイはあと数シーズン、NFLのロースターにいることを確実にしたと言えよう。チームは若手QBの指導に役立ち、必要に応じてオフェンスを動かし、試合に勝つための手助けをしてくれるようなベテランのシグナルコーラーを常に求めている。マッコイは自らの仕事を悠々と成し遂げているのだ。

3週間で2勝したマッコイは2011年以来、先発としてのシーズン最多勝利数を記録した。

ヘッドコーチ(HC)クリフ・キングスベリーは「彼ら(マレーとホプキンス)が11月に一度もプレーしなかったにもかかわらず、フットボール界で最高の記録を残してディビジョンで負けずにこられたのは、ロッカールームにいるコーチ陣や選手たちが戦い続けていることを物語っている。これからも良くなっていくしかない」と語っている。

第1シード争いで負けないようにしつつ、マレーを1週間、余分に休ませることはNFLのトップチームが最後に他を大きく引き離すのに重要な意味をもつだろう。

【RA】