現地11日（日）、クリーブランド・ブラウンズと対戦するフィラデルフィア・イーグルスのクオーターバック（QB）カーソン・ウェンツがNFLデビューを果たすことになりそうだ。

新人QBのウェンツはプレシーズン途中にろっ骨のケガで戦線離脱しており、それまでに担当したスナップは39回のみだったが、『NFL Network（NFLネットワーク）』のマイク・ガラフォロは日曜朝、イーグルスがウェンツのためにあらゆるプレーブックをオープンにしておく意向だと報じている。

「理解するのにかなり労力を要するため、今週は彼にもプレーブックにも何ら制限がない」と伝えたガラフォロは「プレシーズン中、コーチ陣がゲームを組み立てていく中で“これがいい”や“これはない”といった意見を交わしていた現場に彼がいなかったのが理由だ。彼はろっ骨を骨折したためにプレーさえしていなかったが、彼が先発であるかのようにふるまっていた。彼は大事にされている。彼の自信がそうさせるのだろう。プレイブックの知識についてもそうだ。QBサム・ブラッドフォードをミネソタ・バイキングスにトレードに出した後、イーグルスは先発としてウェンツを起用すれば、制限を設けずに取り組むと話していた」と続けた。

偶然にも、イーグルスが対戦するブラウンズは抜群のパスラッシャーが不足しており、バックエンドも心もとない。スナップ経験の少ない新人QBが初戦で挑むディフェンスとしてはブラウンズが最適だったと言えるのかもしれない。

イーグルスはドラフト全体2位でノースダコタ州立大学出身のウェンツを獲得して以降、彼の知力を自慢してきた。ほとんどのスカウトはウェンツがFCSプログラムからNFLに飛躍するにはいずれ、傍観者として過ごす時間が必要になると考えていたがものの、ブラッドフォードのトレードがすべてのプランを変えてしまった。

ウェンツが火の中に放たれる。とはいえ、少なくとも炎をかき分けて戦っていくためのすべてのプレーブックを持っている。