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テキサンズが元プロボウラーのRBリンゼイをカット

2021年11月24日(水) 11:07

フィリップ・リンゼイ【AP Photo/Mark Zaleski】

ランニングバック(RB)フィリップ・リンゼイのキャリアは歴史的な高揚感と共に幕を開けた。しかし、現地23日(火)はそのキャリアにおける新たな傷となっている。

ヒューストン・テキサンズがリンゼイをカットすると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが情報筋の話を元に伝えた。リンゼイはリリースの後にウェイバーにかけられることになる。

リンゼイはヒューストンに来る以前、デンバー・ブロンコスとの好ましからざる別れを経験している。ドラフト外フリーエージェント(UDFA)だったリンゼイはルーキーイヤーである2018年にデンバーでプロボウラーとなっており、これはUDFAとしてはNFL史上初の快挙だった。デンバー出身でコロラド大学の卒業生であるリンゼイは新人として1,278スクリメージヤード、トータルタッチダウン10回をマークしている。2019年には再び1,100スクリメージヤードを記録した。

ブロンコスはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)内のライバルだったメルビン・ゴードンを2020年にチームに加えており、これによってリンゼイの活躍の機会が減って、最終的にはブロンコスの未来図から姿を消すこととなった。リンゼイのキャリーは2019年の224回から2020年の118回に減り、出場したのは16試合中11ゲームだった。

テキサンズはデンバーで自分を特別な存在にしたものをリンゼイが取り戻すには理想的な場所だと思われたが、マーク・イングラムやデイビッド・ジョンソン、レックス・バークヘッドも同じことを遂げようと志す中、多くの機会は得られなかった。10試合でキャリー50回をマークしたリンゼイはキャリー平均2.6ヤードとなっており、パスゲームでターゲットになったのは4回のみ。キャッチ3回で37ヤードとタッチダウン1回を記録した。

テキサンズはイングラム――チームのリーディングラッシャー――も放出しており、10月末にニューオーリンズ・セインツへイングラムをトレードしていた。

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