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QBガロポロのトレードを模索する49ers、2022年は今季新人ランスが先発の計画

2021年11月29日(月) 03:35

サンフランシスコ・49ersのジミー・ガロポロ【AP Photo/Tony Avelar】

サンフランシスコ・49ersのヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンは先週、クオーターバック(QB)ジミー・ガロポロが2022年にもチームに戻ってくることは考えられると示唆した。

しかしながら、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによると、これはチームの意図ではまったくないという。49ersはオフシーズンにガロポロをトレードし、目下、サイドラインから司令塔の役目を担うために育成されている今季のドラフト1巡目指名ルーキーQBトレイ・ランスにポジションを空けたがっているとのこと。

ラポポートは現地28日(日)、『NFL GameDay Morning(NFLゲームデー・モーニング)』に出演し、「今はまだ理論的に可能性が残っているとはいえ、スーパーボウルに出場しない限り、49ersの来シーズンの計画はトレイ・ランスを先発させ、ジミー・ガロポロをトレードに出す、というものだ。驚くことはなく、この件について彼らは正直だ。今、ガロポロが取り組んでいるのは彼が関わるトレードで49ersが手に入れる指名権の価値を高めることであり、彼の希望する場所(チーム)が彼を取りたいと願う可能性を高めることだ」と述べた。

1試合を除き、ガロポロが先発を務めた今季の49ersは5勝5敗の戦績を残し、アリゾナ・カーディナルスとロサンゼルス・ラムズの存在により地区争いは厳しいものの、プレーオフ進出の可能性を残している。ガロポロは今シーズンに254回のパスを投げて170回成功、2,112ヤード、12回のタッチダウン、インターセプトはわずかに5回だ。好調な仕上がりであれば、リーグ内でガロポロの魅力が増すことは間違いないだろう。また、2022年ドラフトにおけるクオーターバック陣はそれほど強力ではないと予想されており、ガロポロのようなフリーエージェントのクオーターバックやトレードに適したベテランの市場が高まる可能性があることも注目に値する。

4年前、49ersはドラフト2巡目指名権と引き換えに、ニューイングランド・ペイトリオッツとのトレードでガロポロを獲得し、即座に5年1億3,750万ドル(約155億8,800万円)の高額契約を締結している。

そのガロポロが今、再びトレードに出されようとしている。

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