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セインツはカウボーイズ戦でQBテイサム・ヒルを先発起用の見込み

2021年11月30日(火) 09:47

ニューオーリンズ・セインツのテイサム・ヒル【AP Photo/Mark Zaleski】

ニューオーリンズ・セインツは現地12月2日(木)夜に行われるダラス・カウボーイズ戦で新しい先発クオーターバック(QB)を起用することになりそうだ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが情報筋の話として伝えたところによると、QBテイサム・ヒルは今週の練習でファーストチームのレップスに参加しており、カウボーイズ戦で先発を務める可能性が高いという。過去4試合で先発していたトレバー・シーミアンはナンバー2としてのレップスを受け持っている。

ただ、QB交代の可能性にはヒルの健康状態が関わってくる。ヒルは足のケガと闘っており、週の練習を健康な状態で乗り切る必要があるが、セインツはヒルに先発の機会をすべて与えようとしているとラポポートはつけ加えた。月曜日の故障者報告でヒルはフル参加とされている。

また、ヒルは今シーズン初めに脳震とうを起こしていた。

セインツは今季、ジェイミス・ウィンストンがACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂して戦線離脱する前に5勝2敗でスタートした後、シーミアンが司令塔を務めた4試合すべてに敗れている。シーミアンはこの4試合でパスを57.64%成功させて924ヤード、タッチダウン8回、インターセプト3回を記録。さらに、セインツは過去3試合でスターランニングバック(RB)アルビン・カマーラを欠いた状態で戦っている。

セインツがホームでビルズに31対6で敗れたサンクスギビングゲームでシーミアンは苦戦を強いられ、パス29回中17回成功、163ヤード、タッチダウン1回、インターセプト1回を記録。成果として残したものの多くは“ガーベッジ・タイム”に生まれたものだった。

今季、ヒルはパスを8回中7回成功させて56ヤード、インターセプト1回を記録しただけにとどまっている。

31歳のヒルは2020年シーズンに4試合に先発出場し、パス114回中82回成功、834ヤード、タッチダウンパス4回、インターセプト2回、タッチダウンラン4回を記録する中でチームを3勝1敗に導いた。

ヒルが好調であれば、カマーラが負傷してから停滞していたセインツ攻撃陣に活力が与えられるだろう。4連敗中のセインツは混迷しているNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)の中でプレーオフ進出の可能性から遠ざかっており、ホームでヘッドコーチ(HC)として最悪の攻撃を展開したショーン・ペイトンは答えを模索しているところだ。

【RA】