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QBメイフィールドをベンチに下げる予定はないとブラウンズHCステファンスキー

2021年11月30日(火) 09:55

クリーブランド・ブラウンズのケビン・ステファンスキー【AP Photo/David Richard】

クリーブランド・ブラウンズのオフェンスは過去3試合で合計27点しか獲得できておらず、10点を挙げた現地28日(日)のボルティモア・レイブンズ戦も6点差で落としている。

オフェンスの苦戦にも関わらず、ヘッドコーチ(HC)のケビン・ステファンスキーはクオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドの肩を持った。バイウイーク中にブラウンズがQBを変更する可能性はあるかと聞かれたステファンスキーHCはこう答えている。「それはない。逆に質問させてもらおう。なぜわれわれはそんなことをする必要があるんだ? 変更する予定はない」

メイフィールドは肩、足、膝の負傷を抱えながらも、シーズン第7週にチームがデンバー・ブロンコスに勝利した試合を欠場して以降は5試合連続で出場している。ここ3週間でメイフィールドは50.6%のパスを成功させて1試合あたり平均165.3ヤードを記録。タッチダウン対インターセプト比は3対3、パサーレーティングは65.1となっている。

リーグ内で31位につけているレイブンズのパスディフェンスに対してメイフィールドはサンデーナイトの試合で247ヤードとタッチダウン1回をマークしているが、パス成功率はわずか48.6%だった。常にプレッシャーをかけられていたメイフィールドはワイドレシーバー(WR)へのパスを大量にミスし、サックも2回受けている。

ステファンスキーHCはオフェンスについて「われわれには何回かチャンスがあってビッグプレーを決めることができたが、もっと選手をオープンにする必要がある」と日曜日に『The Cleveland Plain Dealer(クリーブランド・プレイン・ディーラー)』に述べている。「そして、サードダウンでフィールドに留まる方法を見つけなければならない」

日曜日の試合でブラウンズは13回中4回しかサードダウンを成功できず、レイブンズはブラウンズのいつもの強力なランゲームを封じ込めた。ブラウンズは今季最低となる40ランヤードに抑えられており、2018年の第13週、ヒューストン・テキサンズ戦で31ランヤードを記録して以来の少なさだった。当時はグレッグ・ウィリアムズが暫定的なヘッドコーチを務めており、メイフィールドはこの試合を397ヤードとタッチダウン1回、インターセプト3回という結果で終えている。

ステファンスキーHCは「悔しい。とても悔しいことだ」とコメント。「十分に得点できないのはたいていの場合、複数の要因が絡んでいる。サードダウンを成功させること、ランで効率よくボールを運んでレッドゾーンに入ること、そういったことすべてだ。私をはじめ、われわれはそれを十分にできていない」

ベテランQBのケイス・キーナムをバックアップとしてスタンバイさせておきながら、ブラウンズは引き続きメイフィールドを先発に起用してシーズンを突き進むようだ。6勝6敗でAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区最下位のブラウンズにとって、今シーズンのメイフィールドの苦戦が元全体1位指名選手との長期的な大型契約を見直すきっかけとなるかが、より大きな問題となる。

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