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バッカニアーズWRブラウンとSエドワーズ、FAのフランクリンにCOVID-19プロトコル違反で出場停止処分

2021年12月03日(金) 10:35

タンパベイ・バッカニアーズのアントニオ・ブラウン【AP Photo/Matt Rourke】

NFLとNFLPA(NFL選手会)によるCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)プロトコルの違反により、現地2日(木)、タンパベイ・バッカニアーズのワイドレシーバー(WR)アントニオ・ブラウンとセーフティ(S)マイク・エドワーズ、そしてフリーエージェント(FA)のWRジョン・フランクリンに3試合の出場停止処分が科された。

この措置は選手らがワクチンの接種状況について事実を曲げて伝えた疑いについての調査を経て取られたもの。調査によって、3人全員がNFLとNFLPAによるCOVID-19プロトコルに違反したことが確認された。

出場停止処分は即時に適用され、3人はこの措置を受け入れると同時に上訴の権利を放棄したとリーグの声明は伝えている。

ブラウンとエドワーズは現地12月26日(日)に組まれているシーズン第16週のカロライナ・パンサーズ戦で復帰の資格が得られる。フランクリンはいずれかのチームと契約した場合に、そこから3試合に出場することができない。

NFLとNFLPAの共同声明には「選手や職員たちの健康と安全がわれわれの最優先事項だ」と記されている。

「現在も続くパンデミックの中でできる限り安全に練習し、フットボールをプレーするために、プロトコルはわれわれの両陣営の専門家を交えて共同で開発された。NFLとNFLPAは連携してそれぞれのコミットメントを強化し、NFLにかかわる全員の健康と安全を守るためにプロトコルの厳格な遵守がいかに重要であるかをさらに強調する」

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはバッカニアーズには罰金が科されておらず、リーグの調査をアシストしたと伝えた。

選手への処分が発表されたすぐ後に、チームも声明を発行している。

バッカニアーズはこの声明にて「われわれは本件におけるリーグの適切なタイミングでの対処に感謝し、これまでに確立されてきた健康と安全のためのプロトコルの重要性を再認識している。われわれは引き続き、リーグによるCOVID-19プロトコルのすべてを実施していく」と述べた。

『Tampa Bay Times(タンパベイ・タイムズ)』が11月18日に、ブラウンが以前に雇っていたシェフの話によって、ブラウンが偽のCOVID-19ワクチンカードを取得した疑いがもたれていると報じていた。

ブラウン側の弁護士であるショーン・バースティンは当時、ブラウンはワクチンを接種したとラポポートに話しており、木曜日にもその姿勢を保っている。

ラポポートが入手した声明によれば、バースティンは「ブラウン氏はワクチンを接種しており、引き続きそれを受けるのに適切な人物であれば誰に対しても、ワクチン接種を支持している」と述べている。

「NFLは裁定を下した。ブラウン氏はこの件を引き延ばして裁定結果への異議申し立てプロセスを行うことによって気をそらすのではなく、ここで速やかに幕を引くことを選んでおり、この時間のほとんどを足首の負傷の対処に充てる。第16週に戻ってくるときには、ブラウン氏はモチベーションを高め、休養が取れた状態で、人生において最高の形になっているだろう」

11月の報道の後、バッカニアーズは全選手からCOVID-19ワクチンカードを受け取り、“不法行為は一つも確認されなかった”との声明を出していた。NFLの各チームには選手およびチーム職員のワクチン接種状況を確認する義務がある。

チーム職員や選手が偽のカードを利用しようと試みた場合は例外なく、NFLの個人行動規範に沿って調査が行われる。また、偽造カードの使用を試みることは連邦犯罪にあたる。

ブラウンはバッカニアーズで2年目を迎えていたが、足首の負傷によって10月14日以来プレーしておらず、5試合連続で欠場していた。今季5試合でブラウンはキャッチ29回、418ヤード、タッチダウン4回をマーク。ラポポートはブラウンが今後2試合を足首の負傷によって逃すと見られていたことを指摘している。

33歳のブラウンは過去3シーズンに、バッカニアーズとニューイングランド・ペイトリオッツを合わせて14試合に出場していた。2019年シーズン前にピッツバーグ・スティーラーズからオークランド・レイダース(当時)にトレードされたブラウンは、シーズンが始まる前にリリースされていた。

フリーエージェント(FA)になったブラウンは複数のリーグの個人行動規範に違反したことで2020年7月に8試合の出場停止処分を受けていた。この処分は2020年1月に起こった事件について侵入窃盗および暴行の疑いに不抗告の答弁を行った件、ならびにブラウンに望まない交際を迫られたと訴えた女性に威嚇的なテキストメッセージを送ったと訴えられた件に端を発する。

25歳のエドワーズは今季これまでにバッカニアーズで11試合をプレーしており、3試合で先発。3回のインターセプトを記録し、うち2回はリターンタッチダウンにつながった。タックルは35回マークしている。エドワーズは2019年NFLドラフトの3巡目でバッカニアーズにドラフトされていた。

バッカニアーズに所属していた27歳のフランクリンは8月にウェイバーにかけられた。フランクリンはこれまでにNFLで1試合にしか出場したことがなく、2019年にバッカニアーズの選手として1度登場したのみだ。

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