QBマレーとWRホプキンスの復帰を慎重に進めるカーディナルス
2021年12月03日(金) 11:14アリゾナ・カーディナルスのクオーターバック(QB)カイラー・マレーは足首の回復に一カ月を要し、その分ケガについてじっくりと考える時間があった。
2021年シーズンが進む中でマレーはそのケガを完全に過去のものとしているか、少なくともすでに乗り越えたように見える。チームメイトのワイドレシーバー(WR)ディアンドレ・ホプキンスも順調に回復しているようだ。
二人は現地1日(水)の練習に参加しており、ホプキンスにとっては10月下旬以来の練習となった。この流れのまま二人は同時に試合に復帰することができるかもしれない。
ヘッドコーチ(HC)のクリフ・キングスベリーはホプキンスについて「復帰できるなら、彼をどう使うかはしっかりと考えなければならない」とチームの公式サイトで述べている。「彼を最大限に活かしつつ、あまり負担をかけないようにするつもりだ」
カーディナルスがバイウィークを終えてシカゴ・ベアーズと対戦する今週末には、マレーの方が復帰する可能性が高いと見られる。マレーはオフの週以前から練習に参加しているが、ホプキンス同様にチームは慎重にマレーの復帰を進めるだろう。マレーはすでに過去3試合を欠場しており、代わりにQBコルト・マッコイを司令塔に据えたカーディナルスは2勝1敗となっている。
これらの努力のおかげでカーディナルスはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区の首位をキープできているものの、その裏では、自分がいない状態でチームが戦っているのを見なければならないマレーの葛藤があった。
「フィールドに戻れるまではただ悶々とするばかりだ。かなりやられる。でも、それはもう乗り越えたんだ。今は精神的に落ち着いているよ」とマレーは話す。
マレーの安定した精神状態はベアーズ戦に向けて良い兆しと言えるが、それでも注意は欠かせない。カーディナルスはこの3週間、毎試合ごとにキックオフの直前までマレーを出場させるかどうかで悩んできた。
その度にカーディナルスは我慢することを選んでいる。ホプキンスがマレーと同じようにケガからの回復と試合への復帰の過程にあることを考えると、その選択はのちに大きな成果に結びつくかもしれない。
キングスベリーHCは「彼らはフットボールをたくさんプレーしてきている。これまで通りの高いレベルでのプレーに戻るまで、長い回復期間が必要だとは思っていない」とコメントしている。
ポストシーズンまであと一カ月余りとなり、間もなくそのレベルのパフォーマンスに向けて総仕上げをする時期となる。カーディナルスはスピードを上げ、先頭を切ってポストシーズンに進出する準備を整えている。
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