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昨年ライオンズと面談したシンシナティ大学フィッケルHCに引き続き関心

2021年12月06日(月) 10:59


デトロイト・ライオンズ【AP Photo/Rick Osentoski】

ルーク・フィッケルはシンシナティ大学をカレッジ・フットボールのプレーオフ出場寸前のところにまで育て上げた。彼はまた、今年以前からNFLチームにも注目される存在となっている。

情報筋によれば昨年、デトロイト・ライオンズはダン・キャンベルをヘッドコーチ(HC)として採用する前に密かにフィッケルと話していたという。そして、フィッケルが興味を持っているのであれば、次の採用時期には再びNFLのコーチ候補として挙がるだろうとリーグ内では予想されている。

48歳のフィッケルは1997年に1シーズンだけニューオーリンズ・セインツに選手として在籍していたが、その間はずっと故障者リザーブ(IR)に置かれていた。NFLでのコーチ経験はない。しかしながら、オハイオ州立大学での15年間のスタッフ経験と、急成長を遂げたシンシナティ大学のベアキャッツを5年間率いた指導者としての評価は高く、NFLにとっても魅力的な人物だ。テネシー・タイタンズのマイク・ブラベルHCも同じようにオハイオ州立大学から引き抜かれている。

来シーズンもカレッジ・フットボールで職を選べるフィッケルにとって、NFLのコーチに転向する意味はあるだろうか。

大学レベルでもヘッドコーチには大金がつぎ込まれるようになっており、最近ではブライアン・ケリーがノートルダム大学からルイジアナ州立大学(LSU)に移った際に10年1億ドル(約113億円)の契約を結んでいる。ミシガン大学のメル・タッカー(9,500万ドル/約107億3,700万円)やペンシルベニア州立大学のジェイムズ・フランクリン(8,500万ドル/約96億円)も10年の大型契約を締結。これらの契約によって、最近オクラホマ大学を去って南カリフォルニア大学(USC)と100億円を優に超える契約を結んだリンカーン・ライリーや、ここ数年の間にライオンズやニューヨーク・ジェッツから接触があり、大学の強豪校からも注目されているアイオワ大学のマット・キャンベルなど、NFLからも興味を示されている大学コーチの思惑は変わってくる。

マット・ルールHCがカロライナ・パンサーズと結んだ7年6,000万ドル(約67億8,000万円)の契約は、大学からNFLのヘッドコーチに転向した際の初契約としては最長かつ最高額とされている。ニューイングランド・ペイトリオッツのビル・ベリチックHC、セインツのショーン・ペイトンHC、シアトル・シーホークスのピート・キャロルHCをはじめ、何人かのNFLコーチは一年で1,000万ドル(約11億3,000万円)稼いでいると言われる。だが、昨年採用されたコーチの中でこの金額に近い契約を結んでいる者はおらず、契約条件が不明となっているジャクソンビル・ジャガーズのアーバン・マイヤーHCを除けば、契約期間に関しても6年を超える者はいない。

過去にNFLの関心を集めた大学コーチには、ノースウエスタン大学のパット・フィッツジェラルドやスタンフォード大学のデービッド・ショーなどがいる。

【R】