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ラムズWRカップが今季初のキャッチ100回を達成

2021年12月07日(火) 13:45

ロサンゼルス・ラムズのクーパー・カップ【AP Photo/Kyusung Gong】

ロサンゼルス・ラムズが3連敗を喫したとき、どのように事態を打開していくのかが話題の中心となっていた。

ラムズは現地5日(日)に開催されたジャクソンビル・ジャガーズ戦で37対7の大勝を収め、ようやく調子を取り戻している。そして、今季、目覚ましい成績を残しているワイドレシーバー(WR)クーパー・カップは再び脚光を浴びた。

今季、誰よりも早くシーズン第9週に1,000レシービングヤードを達成したカップは、日曜日にクオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードが投じた8ヤードのパスをキャッチしてNFLのレシーバーとしては今季初めてキャッチ100回を達成した。

カップはレシーブ8回で129ヤード、29ヤードのタッチダウンキャッチ1回という、オールスター級の成績で試合を終えている。

『Associated Press(AP通信)』によると、スタッフォードは「全部、理想的だったよ。テレビで見ていた人は彼が178cmくらいで4.6秒台だと思っているだろう。実際は188cmで95kgもあるのにすごく良い走りをするんだ。ゲームに対する感覚も優れている。素晴らしいコンペティターだ。ゲームを理解しているし、すべてを正しく行う。俺は毎日、夢じゃないかって確かめている。そんな彼と一緒にプレーできて、本当にラッキーだよ」と語ったという。

これまでの統計はカップがすべてをうまくこなしているというスタッフォードの主張を裏付けるものだった。

ラムズが3連敗している間も、カップは平均9.6回のキャッチで104.3ヤードを記録していた。勝っても負けても、ホームでもアウェーでも、今シーズンのカップは常に活躍している。

今季、レシーブ関連の主要な成績のすべてでNFLをけん引しているカップは、キャッチ100回、1,366ヤード、タッチダウン11回をマーク。また、100ヤード以上のキャッチを7試合で達成しており、これはリーグトップでキャリアハイの成績だ。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、カップは8試合連続で90ヤード以上のレシーブを記録し、新たにチームメイトになったWRオデル・ベッカムと殿堂入りしたマイケル・アービンが達成した9試合に迫る勢いだという。

安定して優れたシーズンを送っているカップ。NFLリサーチによれば、1,935レシービングヤードを達成するペースで活躍しており、これを達成すれば歴代2位の偉業となるという。

とはいえ、本人は気にしていないようだ。AP通信によると、カップは日曜日に最初の12試合で100回以上のキャッチと10回以上のタッチダウンキャッチを達成したNFL史上初の選手となったが、本人は「知らなかった」と話したという。「最終的に勝つことが重要だ。結果の一部になりたいし、チームを前進させたいだけだ」

個人成績でトップに立っている一方で、カップはチームファーストの精神を貫いている。

したがって、日曜日のように序盤5回のポゼッションで1つもキャッチできなかった試合があっても、心配する必要はないようだ。

カップは試合後に『NFL Network(NFLネットワーク)』のブリジェット・コンドンに「それがフットボールだ。オープンにしないようにしていたんじゃない。何もしていないわけでもない。ただ、そういう時もあるということだ。俺の仕事は次から次へと自分の仕事を全力で遂行することだ。来るのは分かっている。自分たちがボールを動かし、得点を重ねられることに満足している。それが最も大切なことだ」と語っている。

8勝4敗となったラムズはシーズン第14週にNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区を代表するアリゾナ・カーディナルス(10勝2敗)との大勝負を控えている。

今季のカップは1試合を除いて安定した活躍を見せているが、その1試合とはシーズン第4週のカーディナルス戦であり、キャッチ5回で64ヤードをマークした。

今季はすでに素晴らしいシーズンを過ごしているが、残り5試合を経てシーズン終了時に彼の数字がどれほど素晴らしいものになっているかは大変興味深い。今週はカップ率いるラムズがカーディナルスを相手にどう戦うのかが最も注目されるだろう。

日曜日に連敗を食い止めたラムズとカップはキャッチ数を数えつつ前進していく。

【RA】