シーホークスで「20年間」プレーしたいと考えているQBウィルソン
2021年12月10日(金) 09:48クオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンが所属するシアトル・シーホークスはオフシーズンに何らかの変化を起こすかもしれない。
その変化により、必然的に競争力が低くなってしまう可能性もある。33歳のウィルソンがチームの再構築のためにとどまることに興味がないのは理解できるが、両者にとってメリットのある他チームへの移籍を促進するためには、ウィルソンがノートレード条項を放棄しなければならない。
少なくとも今のところ、ウィルソンはその可能性を否定している。報道陣に対してウィルソンは、ノートレード条項を放棄するといううわさは「どうでもいい話」であり、2023年まで続く現行契約を履行すると語った。
『Tacoma News Tribune(タコマ・ニュース・トリビューン)』のグレッグ・ベルによると、ウィルソンは「それが俺の希望だ。望みはただそれを果たすだけじゃない。キャリアで20年間はここでプレーできたらいいなと思っている。実現できるのか? それは分からないけど、俺の祈りであり、希望だ」と明かしたという。
ウィスコンシン大学でプレーした後、2012年ドラフトの3巡目で指名されて始まったウィルソンのNFLキャリアが20年の節目を迎えるまでには、まだ10シーズンもある。シーホークスでその節目を迎えるためには、43歳までプレーしなければならない。不可能ではないが(尊敬すべきトム・ブレイディの存在を思い起こしてほしい)、特にウィルソンが近年受けているヒット数を考えると、実現するのは現時点でかなり難しいように思われる。
つまり、理想主義的に、チームのブランディングのためにそう話したのかもしれない。正直な思いもいくらかあるだろう。しかし、今のシーホークスにはクオーターバックのポジション以上に考えなければならないことがあり、ウィルソンを大型契約で手放すことで急速な再建が可能になると考えない限り、彼をセンターに据えた方が得策だと言えよう。
あらゆる方法を模索する中でオフシーズンにすべてが変わることもあり得る。NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区の最下位に転落した不本意なシーズンの最後の1カ月を迎え、シーホークスファンが楽しみにしているのがその時期だ。将来の計画の中にウィルソンが含まれているかは、いずれ分かるだろう。
【RA】