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2度ベンチに下げられたRBロビンソンは「フィールドにいるべき」とジャガーズQBローレンス

2021年12月10日(金) 14:54

ジャクソンビル・ジャガーズのトレバー・ローレンス【AP Photo/Jae C. Hong】

ジャクソンビル・ジャガーズは現在、優れたフットボールチームとは言い難い。

ジャガーズがより優秀な選手を起用するのは理にかなっている。しかし、現地5日(日)に行われたロサンゼルス・ラムズ戦ではそうはならず、ランニングバック(RB)ジェームズ・ロビンソンは(ディフェンシブエンドのアーロン・ドナルドがいつも以上に見事に誘った)ファンブルを喫した後にベンチに下げられ、それから2クオーターでプレーしなかった。

ロビンソン不在となったジャガーズはランアテンプト17回で37ヤードを記録。そのうち12ヤードはクオーターバック(QB)トレバー・ローレンスが走っている。トータル197ヤードを獲得した一方で相手には計418ヤードを許し、ハーフタイム以降はチャンスに恵まれずに37対7で敗れている。

ジャガーズの最重要選手であるローレンスは有能なチームメイトの助けを求めており、ロビンソンはその筆頭格だ。

『ESPN』によれば、ローレンスはロビンソンのベンチ入りについて次のように語ったという。「俺の目には、自分が出場していて、すべてのピースが動いている様子や全体像がはっきりと見えている。肝心なのはジェームズが俺たちにとって最高の選手だからフィールドにいなきゃいけないってことで、それには対処したんだ。自分たちはいい位置にいると思うし、チーム全体としてもいい状態だと思う。何が起こっていても、正直なところ、全部を把握しているわけじゃない」

「俺は試合をしているし、サイドラインで起こることはコーチたちの判断だ。それについてはあまり触れないようにしているけど、分かっているし、自分の意見も言った。ジェームズは俺たちのベストプレーヤーだから試合に出さないといけないってね。みんな、同じように考えていると思うから、混乱することはない。俺たちは前に進んでいくんだ。ジェームズは特別な選手だから試合に出てほしい」

ファンブルを喫する前からヘッドコーチ(HC)アーバン・マイヤーはロビンソンを出場させたくないようだった。マイヤーHCはロビンソンにボールセキュリティについて教えていたにもかかわらず、オハイオ州立大学出身のRBカルロス・ハイド――ファンブルを喫するもベンチに下げられなかった――を起用して満足しているように見えた。

その後、マイヤーHCはロビンソンの一時離脱をケガのせいだと説明しているが、敗北が確定している試合終盤でロビンソンがキャリーを受けていたことを考えると、その説明は意味を成さない。その後、マイヤーHCはローテーションを担当したRBコーチに責任を転嫁したが、今後、より深くローテーションに関与することを約束した。

ロビンソンは今週、ファンブルするわけにはいかないと本質的に理解していると話していたが、2試合連続でファンブルを喫している。また、この2試合ではファンブルの後にしばらくベンチに置かれていた。

ESPNによれば、マイヤーHCは「自分でベンチに入るんだ。ボールを地面に置いて、数プレーのために出てきたとしたら、戻るタイミングについてはポジションコーチなどにかかっている。ジェームズだけではない。誰でもそうだ。ボールがそこにあったら、出場するのだ」と述べたという。

コミュニケーションが明確であり、試合から外した理由が公平なものである限り、マイヤーHCの態度はコーチとして立派で適切なものだと言えよう。悲惨なジャガーズを報道するメディアやそのファン――そして、早々にベンチ入りし、無意味な攻撃をする際に再び出場したランニングバックも――それを聞く資格がある。

【RA】