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元ブロンコスWRデマリウス・トーマスが逝去、享年33

2021年12月10日(金) 16:50


デマリウス・トーマス【AP Photo/Elise Amendola】

デンバー・ブロンコスに在籍している間、プロボウルに4度出場した経歴を持つワイドレシーバー(WR)デマリウス・トーマスが亡くなった。33歳だった。

現地9日(木)夜にトーマスが自宅で死亡しているのが発見されたと、ジョージア州のロズウェル警察署が『NFL Media(NFLメディア)』に出した声明で公表した。予備情報としては、トーマスの死因は医学的な問題にあり、ロズウェル警察の捜査官は現在のところ、それ以外に理由は考えられないとしている。

トーマスはブロンコスで10年近く活躍し、ヒューストン・テキサンズとニューヨーク・ジェッツで少しの間プレーした後、今年6月に引退を表明した。当時の声明の中では次のように語っている。

「きつい決断だった。本当にきつかった。子どものときや、何かをしているときにはいつでも、自分の全力を尽くして進み続けてきた。そして、俺は常にフットボールの道を進んできた。毎年もっともっと良くなろうと努力し、もちろん、自分が年を重ねていることも分かっていた。きつかったけれど、俺は自分が10年、11年やってきたことに満足している。心から感謝して、次へ進んでいける。俺は幸せだし、健康だ。これで次のやりたいことを探していける」

ブロンコス時代にトーマスは2012年から2016年まで5年連続で1,000ヤード以上を記録。元クオーターバック(QB)ペイトン・マニングが在籍していたときは重要なレシーバーとして本領を発揮し、第50回スーパーボウルではブロンコスがカロライナ・パンサーズを下して優勝チームの一員となった。2014年にはキャリアハイとなるキャッチ111回と1,619ヤードをマーク。キャリアを通してキャッチ724回で9,763ヤード、タッチダウン63回を記録している。

ジョージア州出身のトーマスはウエスト・ローレンス高校で複数のスポーツに秀でた選手として頭角を現していた。

カレッジ時代にジョージア工科大学でプレーし、最後の2シーズンはヘッドコーチ(HC)ポール・ジョンソンが用いたトリプルオプションオフェンスの中でほとんどキャッチを受けなかったが、ラン中心の守備に対抗して深いボールを狙っていた。4年生の時にはキャッチ1回で平均25.1ヤード(キャッチ46回で1,154ヤード)、タッチダウン8回という驚異的な成績を残している。

身長約190cm、体重約102kgのトーマスは2010年ドラフトの全体22位でブロンコスに指名されて入団。NFLで最も危険なビッグターゲットへと成長を遂げた。

ブロンコスのフットボールオペレーション統括責任者を務めるジョン・エルウェイはトーマスの引退前に「いつだってD.T.は頼りになった。フィールド上やコミュニティでやってきたことという部分で、彼はブロンコスの歴史上、最も偉大な選手の一人だ」と語っている。

1987年のクリスマスに生まれたトーマスは34歳の誕生日を16日後に控える中、遺体で発見された。

【RA】