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ワクチン完全接種済みの選手、スタッフを対象とする新たな改定版COVID-19プロトコルを導入

2021年12月19日(日) 21:45


NFLロゴ【Matt Patterson via AP】

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性者急増と新たな変異株であるオミクロン株が広がりを見せていることへの対応として、NFLとNFLPA(NFL選手会)は現地18日(土)、改定版COVID-19プロトコルを導入すると発表した。その中にはワクチンを完全接種し、症状が確認されていない選手とスタッフの検査頻度を変更することなどが含まれている。

両団体は改定について次のような声明を出している。

「新オミクロン変異株の発生に対処し、拡大を防いで全員の安全を守りつつ、責任を持って残りのシーズンを終えるために、NFLとNFLPAは医学的アドバイザーたちと話し合ってきた。先週に導入された強化プロトコルと3試合の日程変更は、ウイルスの伝染を食い止め、今週の試合を安全にプレーするためのものだった。今週末の試合後、われわれは一連の新プロトコルを設けることで同意した。そこにはよりターゲットを絞った検査計画、選手たちがバーチャル方式でミーティングに参加できるフレキシビリティーの強化、そしたまた高リスクの選手が残りのシーズンをオプトアウトできることなどが含まれている」

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが入手した全32チームにあてた覚書には、ワクチンの完全接種を終え、無症状の個人は今後、検査を毎週受ける必要がなくなると書かれている。ワクチンの完全接種を終えた選手やスタッフメンバーで何らかの症状が出た場合には、その人物は直ちに隔離されて検査を受け、陰性結果が出るまでは選手や各層スタッフとの関わりを禁じられる。

全選手と各層スタッフはチーム施設に入る際に毎日“厳格な症状審査”を受ける必要があり、何らかの症状が出ている者については検査を受けてからでなければ入場を認められない。

ワクチン完全接種を済ませている選手と各層スタッフは“NFLチーフメディカルオフィサー(CMO/アレン・シルズ医師)の指示による戦略的、ターゲット的スポット検査”の対象となる。

「そうした検査には、ポジショングループとスタッフコホートに基づいた無制限のサンプル抽出が含まれる。NFL CMOは毎週各クラブのICOに対し、誰の検査を実施するかを通知する。COVID-19への感染が確認された際には、NFLとNFLPAの医学的専門家が追加検査の可能性も含めた軽減策を決定する」

また、高リスクの選手で残りのシーズンをオプトアウトしたい者がいれば、20日(月)東部時間14時までにそうすることが可能だと覚書には記されている。

全ての選手は希望すればチーム施設で任意の追加検査を受けることができる。ワクチンの完全接種を終えていない選手に関しては、これまでと変わらず日々の検査を受けなければならない。

「医学的情報によると、今回の変異株は感染力は極めて高いものの、これまでの変異株よりも症状は重くない可能性が示唆されており、特にワクチンの完全接種を終え、追加接種も済ませている人々にはその傾向が当てはまると思われる」とNFLコミッショナーのロジャー・グッデルは土曜日の覚書に記した。「われわれが確認しているオミクロン変異株についてもこの通りのことが言える。検査で陽性反応を示す選手やスタッフは増えているものの、そのおよそ3分の2は無症状で、残りの大半も軽い症状にとどまっている。さらに、デルタ株や他の変異株の時と比べて陽性に転じるのも早いようだ。多くの点で、オミクロン株はわれわれが2020年の春に最初に直面したものとは大きく異なる病のようだ」

グッデルは続けた。「NFLとNFLPAの医療チームは、これが公衆衛生の推奨とヘルスケアで最も採用されている手法を反映した検査の包括的アプローチだと信じており、迅速に感染者を特定して対処し、施設内での拡大を防ぐ最善の機会をもたらすと考えている」

グッデルはまた、リーグと選手会が可能な選手たちにCOVID-19ワクチンの追加接種を受けさせることがウイルスとの闘いにおいて重要だと考えていると述べ、引き続き追加接種の利点に関して選手たちへの教育を続けるとしている。リーグは以前、第1層と第2層のスタッフについて、12月27日(月)までに追加接種を受けることが求められると発表していた。

「一方で、引き続き医学的、公衆衛生的な進展について全体と各クラブの両方で監視を続け、医学的考察に基づいたフレキシビリティーの拡大を含む状況に合わせたプロトコルの調整を行う準備をしておく」とグッデルは記した。「この先、シーズン中に何らかの同意に基づいたプロトコル変更がある場合には、速やかに全クラブに報告する」

NFLは前日にクリーブランド・ブラウンズ、ワシントン・フットボール・チームとロサンゼルス・ラムズで感染者が大量発生したことを受けて、シーズン第15週の3試合の日程を延期することを決めている。

シルズ医師は土曜日、現在のデータ上ではワシントン、ブラウンズとラムズのアウトブレイクについては管理できていると考えられると記者団に述べており、変更後の日程で試合は予定通り実施されるだろうと述べた。

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