首負傷のジャイアンツQBジョーンズがIR入りで今季終了
2021年12月21日(火) 11:03ニューヨーク・ジャイアンツのクオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズの2021年シーズンが終了した。
現地20日(月)、ジャイアンツはジョーンズを故障者リザーブ(IR)に入れたと発表。日曜日にアキレス腱を断裂したワイドレシーバー(WR)スターリング・シェパードも同様に登録されている。
ジョーンズはシーズン第12週に勝利したフィラデルフィア・イーグルス戦で首を負傷し、そこから欠場を余儀なくされていた。このケガは当初、筋損傷だと説明されていた。以降、コンタクトの許可が下りないためにプレーできず、ただでさえ精彩を欠くシーズンで残り3試合しかない中、復帰を急ぐ理由はほとんどないと言えよう。
ジャイアンツは月曜日に声明を通して、今回の件に関する見解を示した。
ジャイアンツの上級副社長兼アスレチックトレーナー責任者のロニー・バーンズは声明の中で次のように述べている。
「この数週間、ダニエルはホスピタル・フォー・スペシャル・サージェリーのフランク・カミサ医師とマリーナ・デル・レイ病院マリーナ・スパイン・センターのロバート・ワトキンス医師による診察を受けている。われわれの医療チームはダニエルの状態や症状について、カミサ医師やワトキンス医師と協議を続けてきたが、現時点では、ダニエルにコンタクトの許可は下りていない。われわれは今シーズンの残りの期間、ダニエルを故障者リザーブに入れることが賢明な判断であると考えた。引き続き、静養と治療を続けることで、完全な回復が期待できる」
3年目のシーズンを迎えたジョーンズはジャイアンツファンから鮮やかな活躍を見せることを期待されていたが、それを叶えずに戦線離脱している。ジョーンズはキャリア最高のパス成功率(64.3%)をたたき出し、2,428 ヤード、タッチダウン対インターセプト比は10対7をマークしたとはいえ、ジャイアンツのフランチャイズクオーターバックとして、今後も実行力を伴って活躍できるかどうかの疑念を晴らすことはできなかった。むしろ、ジョー・ジャッジHC(ヘッドコーチ)の下でその運命を逆転させようとするも、またもや悔しいシーズンを送ってきたジャイアンツ(4勝10敗)でジョーンズはプレーしてきた。
今季、攻撃面で積極的になれず、苦戦を強いられていたジャイアンツは攻撃コーディネーター(OC)ジェイソン・ギャレットを解雇している。このような中でリズムをつかめなかったジョーンズは、2年連続でケガを理由にフルシーズンを送れなかった。
オフシーズンを迎えると、ジョーンズは首の治療とリハビリを行い、その後にパフォーマンス向上に集中していくだろう。ベン・マカドゥーやパット・シューマーの解雇を尚早に決めたものの、ジャイアンツは今回、ヘッドコーチに対して忍耐強いアプローチを取る可能性が高く、ジャッジHCは解雇されないと見込まれている。しかし、ジャイアンツが次のシーズンもジョーンズをクオーターバックに据えて進もうとしていることを考えると、ジョーンズにとっては時間が重要となってくる。チームが5年目オプションを行使するかどうかは未定だ。
【RA】