ニュース

コルツが全勝するにはQBウェンツに「試合の主役」になってもらう必要があるとライクHC

2021年12月23日(木) 11:53


インディアナポリス・コルツのカーソン・ウェンツ【AP Photo/AJ Mast】

ここ数週間のインディアナポリス・コルツはクオーターバック(QB)のカーソン・ウェンツに多くを求めずに勝利を挙げきた。

シーズン第15週にニューイングランド・ペイトリオッツに勝利した試合で、ウェンツはパス12本中わずか5本を成功させ、57ヤードおよびタッチダウンとインターセプトを1回ずつ記録した。過去5試合のうちウェンツが180ヤード以上のパスヤードをマークした週はわずか1回で、その連戦の中で唯一の敗戦となっている。

ランゲームに重点を置くことで、コルツはポストシーズン戦線に加わることができた。だが、ヘッドコーチ(HC)のフランク・ライクは、これから1月にかけてはウェンツに勝負を決めるプレーをしてもらわなければならないことを認めている。

現地21日(火)にライクHCは『FOX 59』で「われわれが狙っているところに行くためには、カーソンが試合の主役になるような試合があるはずだ。必ずそうならなければならない」と述べた。

ペイトリオッツに対してコルツは、1983年のシーズン第16週に27パスヤードでボルティモア・コルツがヒューストン・オイラーズを20対10で破って以来、初めて合計50以下のパスヤード(49ヤード)で勝利している。

ペイトリオッツに追いつくチャンスを与えることになったインターセプトを喫してからライクHCはウェンツにパスの指示を出さず、最後の10回のスナップはランゲームに徹した。

ラン優先のオフェンスでは華々しいスタッツを記録することはできないかもしれないが、ウェンツは今シーズンに試合を左右するような大活躍を見せる場面もあった。ボルティモア・レイブンズ戦のオーバータイムでは、インターセプトされることなく402ヤードとタッチダウン2回を記録しており、哀れなニューヨーク・ジェッツに対してはキャリアハイとなる134.3のパサーレーティングを叩き出している。そして、ゴールデンタイムでのアウェイ試合となったシーズン第7週のサンフランシスコ・49ers戦では終始、ここぞというところでパスを決めた。

「カーソンは良い試合をたくさんしている」とライクHCはつけ加えた。

この先コルツにポストシーズン進出の可能性がある以上、ウェンツは本領を発揮しなければならない。とはいえ、今のところランニングバック(RB)のジョナサン・テイラーがMVP級の活躍をしているため、コルツはQBだけに頼って試合に勝つ必要はない。

その日が来ればウェンツはしっかりと期待に応えてくれるとライクHCは信じている。

「ただスイッチを入れるだけではだめだ。結果を出して勝利を獲得しなければならない。どのチームも強い。私が一番言いたいのは、カーソンには自信があるということだ。われわれのスキルプレーヤーにも自信を持っているし、パサーを守る方法にも自信がある。そして、選手の力となるようなスキームを組み立てられるオフェンスのコーチングスタッフにも自信がある」とライクHCは語った。

【R】