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HC候補としてバッカニーズOCレフトウィッチらに興味を示すジャガーズ

2021年12月27日(月) 14:16


バイロン・レフトウィッチ【AP Photo/Ralph Freso】

わずか13試合でヘッドコーチ(HC)のアーバン・マイヤーを解雇したジャクソンビル・ジャガーズは、先陣を切って次のヘッドコーチ探しを始める。

NFLの新ルールに基づいてチームは12月28日(火)から候補者との面談を開始することができるため、ジャガーズは今週中にも本格的に動き出すことができる。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが『NFL GameDay Morning(NFLゲームデー・モーニング)』で報じたところによれば、現在ジャガーズが面談を希望している候補者リストには、タンパベイ・バッカニアーズの攻撃コーディネーター(OC)バイロン・レフトウィッチや、元ヘッドコーチのジム・コールドウェルとダグ・ペダーソンが載っているとのことだ。

2003年にジャガーズに1巡目指名されたレフトウィッチは、現役時代からジャクソンビルに縁がある。シーズン第16週を前に得点数でNFL内1位となっていたバッカニーズのオフェンスの指揮に貢献してきたレフトウィッチは、今年も注目の候補者として期待されている。

ヘッドコーチ候補として急浮上しているレフトウィッチはブルース・エリアンスHCの下、アリゾナ・カーディナルスでコーチとしてのキャリアをスタートさせ、エリアンスHC のあとを追って2019年にバッカニーズに移籍した際にフルタイムのOCに就任。エリアンスHCは、プレーコールを任せてオフェンスを完全に委ねているレフトウィッチのことを絶賛している。

クオーターバック(QB)のトレバー・ローレンスという若きシグナルコーラーを司令塔に据える中、レフトウィッチの選手としての経験とコーチとしての経験はジャガーズが次のヘッドコーチに求める理想的な組み合わせを満たしているかもしれない。

一方のコールドウェルは就任一年目でデトロイト・ライオンズを低迷していたチームからプレーオフ進出を果たすチームにまで導くなど、豊富なヘッドコーチ経験を持つ。66歳のコールドウェルは選手からもコーチ陣からも尊敬さる存在だ。ジャガーズオーナーのシャド・カーンにとって第一の目標がマイヤーの失敗からチームのカルチャーを刷新することなのであれば、コールドウェルが選ばれる可能性がある。コールドウェルはアシスタントHCやOCとして2度のスーパーボウル優勝を経験し、コーチとしての最初のシーズンではインディアナポリス・コルツのAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)優勝に貢献している。

もしコールドウェルがジャガーズのHCになるのであればアシスタント陣の採用が鍵となるだろう。QBペイトン・マニングとQBマシュー・スタッフォードという二人の元全体1位指名選手と仕事をしてきたコールドウェルが持つ経験と信頼性は、ジャガーズにとって魅力的な選択肢と言えよう。

ペダーソンは選手としてもコーチとしてもスーパーボウル優勝を経験している。カーソン・ウェンツやニック・フォールズなどのQBの指導に当たってきたことから、ローレンスと良いコンビになるのではないかと期待される。ペダーソンはフィラデルフィア・イーグルスのスーパーボウル初優勝に貢献し、就任した5シーズンのうち3シーズンでポストシーズン進出を果たしている。

ペダーソンは勝率.541という実績を持つ攻撃重視の人物であり、チップ・ケリーの後任としてイーグルスに赴任した彼は、大学で活躍していたコーチがNFLで大失敗した後、チームをどう立て直すかも良く知っている。イーグルスとの決別は決して美しいものではなかったが、ペダーソンが勝つためのフットボールを指導できることは間違いない。

これらの候補者からしてジャガーズは、ローレンスを活かせるようなオフェンス力に長けたコーチを探しているのは明らかで、それは完璧に理にかなっている。全体1位指名を受けているローレンスはフランチャイズを変えるほどの有望株として期待されていた。そもそもマイヤーがヘッドコーチの仕事を引き受けた最大の理由は彼にある。QBと噛み合うコーチを見つけることがカーンの次の決断の要となるだろう。

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