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元ジェッツのデニス・バードが交通事故死

2016年10月16日(日) 23:05

安らかに・・・R.I.P【AP Photo/John Minchillo, File】

元ニューヨーク・ジェッツのディフェンシブエンド(DE)で、かつて頸椎(けいつい)骨折によって身体にまひを負いながらも、再び歩けるようになったことで知られるデニス・バードが自動車事故により死亡した。50歳だった。

『Tulsa World(タルサ・ワールド)』によれば、バードは15日(土)にオクラホマ州北部のクレアモア郊外でルート88を走行中、車2台の衝突に巻き込まれたという。バードは死亡し、他に2名が重体で病院に搬送された。対向車線を走っていた17歳のドライバーが進路を変更し、バードが運転していた車両と正面衝突したとのことで、大けがを負ったバードは現場で死亡が確認された。

「あまりにも早すぎるデニス・バードの死にわれわれは全員打ちのめされている」とジェッツのオーナー、ウッディ・ジョンソンは声明を発表した。「穏やかな話し方だが強い意志を持ち、フィールド上でプレーする姿だけでなく、その身に降りかかった障害を乗り越える彼の姿がわれわれに与えたインスピレーションはどこから見ても素晴らしいものだった。彼がニューヨーク・ジェッツに与えた影響、そして彼が感動させた多くの命が忘れられることは決してない」

バードは1992年11月29日のカンザスシティ・チーフス戦でチームメイトのスコット・マースローと衝突して頸椎を骨折。医師は悲観的だったが、その予想に反して彼は数週間後に歩き始め、世界中に大きな感動をもたらした。

翌1993年シーズンのホーム開幕戦で、バードは名誉キャプテンとしてミッドフィールドまで歩いて登場した。ジェッツは2012年にバードの背番号90を永久欠番に登録している。バードは1984年から1988年にかけてタルサ大学で4年間先発を努め、1989年から1992年にジェッツで4シーズンにわたって活躍した。