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ベンガルズQBバロウ、カウボーイズQBプレスコットがシーズン第16週の最優秀選手に輝く

2021年12月30日(木) 21:15


シンシナティ・ベンガルズのジョー・バロウ【AP Photo/Jack Dempsey】

2021年レギュラーシーズンがまた一歩決着へと近づく中、シーズン第16週に大きな勝利を収めたシンシナティ・ベンガルズとダラス・カウボーイズはプレーオフに目を向けている。ポストシーズンの希望に火をともすプロセスで、彼らのスタークオーターバック(QB)たちはそれぞれ際立った記録を打ち立てている。

ジョー・バロウはフランチャイズ記録を塗り替えてベンガルズのホームで地区ライバルに重要な勝利を挙げ、チームはAFC北地区で首位に立った。一方、ダック・プレスコットも地区対決で快勝し、カウボーイズのNFC東地区優勝が決定している。

現地29日(水)の朝、バロウとプレスコットはその努力を認められてNFLの週間最優秀選手に選ばれた。

日曜日のボルティモア・レイブンズとの対戦で41対21で勝利したベンガルズのバロウは、525パスヤードという見事な数字を残してAFC攻撃部門の週間最優秀選手賞を獲得した。1試合のパスヤードでこれまでフランチャイズ記録だったブーマー・アサイアソンの数字を塗り替えたバロウは、46回中37回のパスを成功させて4回のタッチダウンを決め、インターセプトはなく、143.2のQBレートを獲得した。1つの試合で第16週のバロウより多くのヤードを投げたQBはNFL史で3人しかいない。

NFC攻撃部門の最優秀選手となったプレスコットは、39回中28回のパスを成功させて330ヤードを獲得。タッチダウンは4回でインターセプトはなく、カウボーイズはワシントン・フットボール・チームに56対14で勝利した。プレスコットは9人の異なるレシーバーを操り、前半の得点としてフランチャイズ記録となる42点の獲得に貢献。サンデーナイトで快勝する数時間前にカウボーイズのNFC東地区タイトルは決まっていたが、プレスコットはダラスの観衆に記憶に残る夜をプレゼントした。

守備の方では、試合を決定づけるインターセプトを決めた2人のディフェンダーが功績を評価された。

ヒューストン・テキサンズのコーナーバック(CB)タヴィエール・トーマスは41対29で終わったロサンゼルス・チャージャーズ戦での勝利を決定づけるプレーを見せてAFC守備部門の週間最優秀選手賞に輝いた。トーマスは残り2分というところでチャージャーズQBジャスティン・ハーバートから48ヤードのピック6を決めてとどめを刺した。4年目のベテランは8回のタックルと1回のパスディフェンス、そしてNFLで初めてのタッチダウンを記録している。

NFC守備部門の週間最優秀選手賞には、勝利につながるインターセプトを決めたアトランタ・ファルコンズのラインバッカー(LB)フォイ・オロウクンが選ばれた。残り数秒となったデトロイト・ライオンズ戦で、オロウクンはレッドゾーンでジャレッド・ゴフのパスの前に飛び出して、20対16での勝利を確定させた。エール大学出身のオロウクンは他にも驚くべき数字を残しており、この試合最多となる14回のタックル(タックルフォーロス1回)とパスディフェンス1回を記録した。

第16週はスペシャルチームが絶好調で、エンドゾーンに到達してチームの不名誉な流れを断ち切った2人のリターナーに賞が授けられた。

AFCスペシャルチーム部門の週間最優秀選手に選ばれたのはニューヨーク・ジェッツのブラクストン・ベリオスで、26対21で勝利したジャクソンビル・ジャガーズ戦の第2クオーターで102ヤードのキックオフリターンタッチダウンを見せている。この日、合計150リターンヤードを獲得したベリオスは、ジェッツで2018年以来初めてキックオフリターンによる得点を挙げた選手となった。

2021年シーズン2つ目のパントリターンタッチダウンを決めたロサンゼルス・ラムズのブランドン・パウエルがNFCスペシャルチーム部門週間最優秀選手賞を獲得している。第3クオーターでパウエルが見せた61ヤードのタッチダウンリターンに助けられ、ラムズはミネソタ・バイキングスに30対23で勝利した。ラムズの選手がこうしたタッチダウンを決めたのは2015年以来のことだった。

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