ドラフト候補生への不適切な質問に対しては指名権没収の可能性も
2022年01月06日(木) 10:35NFLドラフト前のルーティンの一環として、リーグは各チームに対し、ドラフト候補生との面談の中で何が不適切な質問とされるかを改めて通知している。
しかしながら、今年に関してはこれらのガイドラインの違反に対して特に具体的で手痛いペナルティが科される可能性がある。4巡目以上のドラフト指名権の没収だ。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが取得した、リーグが各チームに送った覚書の中で、各チームはペナルティにはチームへの罰金、個人に対する罰金と停職処分も含まれるとの通知を受けている。
NFLフットボール運営部門副社長のトロイ・ビンセントは『Associated Press(AP通信)』に対し、「われわれは品位、敬意、プロフェッショナリズムを目指す。ただそれだけのシンプルなことだ」と話した。
過去の候補生たちとの面談における不適切な質問の申し立てに対しては、リーグの調査が実施されると同時に、州検事総長による審問が行われてきた。
「面談中にチームの責任者(ら)が敬意に欠け、不適切、もしくはプロフェッショナルではない質問を行ったと判断された場合、その個人(ら)およびチームは説明責任の方策の対象となる」と覚書には記されている。
「説明責任の方策には最低で15万ドル(約1,700万円)のチームへの罰金、ドラフト4巡目以上の指名権の没収が含まれる。チームの従業員個人に対する罰金および/もしくは停職処分も科される可能性がある」
覚書の全体指示は、ドラフト候補生およびフリーエージェントへの質問が“州および連邦法、ならびにわれわれが共有する敬意や多様性、包括性へのコミットメントに沿う”ものであることをチームに要請している。また、会話の記録に関する法律が州によって異なることから、この覚書はバーチャルなインタビューの記録に関する合法性についても取り上げている。適用される法の趣旨に沿って、覚書はバーチャルなインタビューを記録することを禁じてはいないものの、推奨していない。また、音声もしくは録画によって記録されたインタビューは120日間保持するよう指示している。これらの記録は、要請に応じてリーグの調査の対象となる。
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