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レイダースとの引き分け“共謀”のアイデアを一蹴するチャージャーズHCステイリー

2022年01月06日(木) 16:30


ロサンゼルス・チャージャーズのブランドン・ステイリー【Aaron M. Sprecher via AP】

プレーオフ進出を決めるために引き分けを共謀?

ロサンゼルス・チャージャーズのヘッドコーチ(HC)であるブランドン・ステイリーはそういった手に負えない考えを一蹴している。

シーズン第18週の試合で引き分けになった場合、ロサンゼルス・チャージャーズとその対戦相手であるラスベガス・レイダースの両者がAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)のプレーオフ進出が決まるという、なかなかありそうにない独特のシナリオについて聞かされたステイリーHCは、ゲーム中でニールダウンするという考えを楽しんではいなかった。

ステイリーHCは現地4日(火)に「それは非常に込み入ったシナリオだ。かつてないコーヒーショップシナリオだな」と『Rich Eisen Show(リッチ・アイゼン・ショー)』に語っている。

「デイトン大学の仲間と一緒にいるように感じている。全員がゲームとNFLのシールドをリスペクトしていると思うし、このゲームの品位はそんな共謀とはかけ離れている。このゲームはあまりにも多くの人々に大きな関わりを持ち、われわれは自分たちのベストでプレーして、どうなろうがその結果を誇りたい。このゲームに勝つためにすべてをやるつもりだし、自分たちにできる限りのプレーをする。すべてのファンとNFLを愛するあらゆる人たちが日曜日の試合を誇りに思ってくれることを願う」

この可能性をセットアップするには、まずは他のAFCコンテンダーたち――インディアナポリス・コルツとピッツバーグ・スティーラーズ――の試合が特定の状況で終わることが必要になる。スティーラーズにはボルティモア・レイブンズを倒す必要があるが、両者ともワイルドカードの希望がまだある状態だ。また、ジャクソンビル・ジャガーズがコルツを苦しめなくてはならない。ジャガーズはシーズン後半戦で崩壊し、暫定HCダレル・ベベルの下でも改善を見せられずに、ニューイングランド・ペイトリオッツには50対10で敗北した。まだプレーオフ争いの最中にいるコルツがジャガーズとの試合を落とさなければ、チャージャーズとレイダースが引き分けで両者ポストシーズン進出を果たす道は開けない。

それを目指すとすれば愚行であり、リーグには我慢ならないことだろう。だが、きわめてレアなシナリオは確かに存在し、ステイリーHCが指摘する通り、ウオータークーラーの周囲ではこのシナリオに関する話に花が咲いている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは『Good Morning Football(グッド・モーニング・フットボール)』で、あるチームの情報元が引き分けの共謀について聞かされた際に「彼らがそれをしようとしているかなんて、どうやって分かる?」と語ったと伝えた。

AFCのプレーオフスポット7つのうち5つがすでに埋まり、数字上はチャージャーズ、レイダース、コルツ、スティーラーズ、レイブンズに可能性が残されている。

しかし、たとえ引き分けで十分であろうとも、ステイリーHCにとってチャージャーズとレイダースの試合が日曜日にキックオフを迎えたときに始まるのは、勝利に向けた戦いだ。

「競争、そして品位や敬意のレベルこそ、それをこれほどまでに特別にしている」とステイリーHCは述べた。

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