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QBロジャース、グリーンベイでの将来について「芝は水をやったところが青くなる」

2022年01月06日(木) 23:56


グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Matt Ludtke】

2021年シーズン前のアーロン・ロジャースを取り巻く状況は、これがグリーンベイでの最後の年になるのはまず間違いないと見られていた。ところが、16試合でNFLベストとなる13勝3敗を積み上げ、再びMVPの称号を手にする可能性が高くなった今、その予想は変わり始めているといえよう。

現地5日(水)、『SiriusXM(シリウスXM)』の“The Adam Schein Podcast (アダム・シャイン・ポッドキャスト)”でロジャースは展望の変化について聞かれ、グリーンベイの外の芝はさほど青くなくなったのではないかと質問された。

「芝は自分で水をやったところが青くなるんだ」と彼は答えている。「俺は本当にそう信じている。そいつは人々がリスクとチャンスを選んで出ていくのを思いとどまらせるための格言だ。自分の時間とエネルギーをどこに注ぎ、何に水をやるかを選ぶことが常に人生の一番青い部分なんだと思う。俺は戻ってくると決めた時にこのチームに全てをささげ、より良い場所へと前進するさまを見守ることにしたんだ。オフシーズン中のことは全部、そのための対話だった。俺の職務遂行能力に影響するそうした議論の一部に加わるためのものだった。ブライアン(グーテクンスト)と向き合って座り、同じ見解を持った初期の頃から、この秋と冬は本当にいいものだったよ。彼のアプローチに感謝しているし、俺にとってはすごく意味があった。その関係性に、今のこの状態に感謝している。それは俺の人生をすごく楽しくしてくれた。だから、歩み寄ってくれたブライアンには大きな賛辞を送らなきゃいけないな」

ジェネラルマネジャー(GM)のブライアン・グーテクンストはオフシーズンの間にロジャースへの対応やパッカーズのフロントオフィスが歴史的に彼らの最重要選手に対し、本人やチームの成功にかかわるインプットをしてこなかったことについてずいぶん批判された。

以来、グリーンベイは少なくともある程度はロジャースの不満を和らげてきた。トレードでランドール・コブを獲得し、一部の決定においてスターQBが持つべき発言力を持っていると感じさせた。

その転換によって質問は、“2022年にロジャースはどこにトレードされるのか”ではなく、パッカーズがあと1年、2年、3年かそれ以上、ジョーダン・ラブ時代を先延ばしできるかという疑問に変わってきた。その質問の答えは、パッカーズとロジャースが再度集まり、彼の契約と将来について話し合うオフシーズンに分かる。

芝にはたっぷりと水が注がれた。だが、まだこれからプレーオフの戦いと2度目のスーパーボウルの可能性も残っている。もしくは新たな失意の敗北だ。寒い冬の間もグリーンベイは芝に水をやり続けることができるだろうか? それともネタが底をつくオフシーズンにドラマが再燃することもあり得るのだろうか?

【M】