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スティーラーズOLBワットが殿堂入りDEストレイハンのサック記録に並ぶ

2022年01月10日(月) 09:44

ピッツバーグ・スティーラーズのT.J.ワット【AP Photo/Evan Vucci】

20シーズンにわたり、ニューヨーク・ジャイアンツの元ディフェンシブエンド(DE)マイケル・ストレイハンがシングルシーズンで残したサック記録の正当性は疑問視されてきた。

現地9日(日)、ピッツバーグ・スティーラーズのアウトラインバッカー(OLB)T.J.ワットが、そのストレイハンのサック記録に並ぶシングルシーズンのNFL最多サック記録を達成し、素晴らしい2021年シーズンを締めくくっている。

試合前半が終わる直前、ボルティモア・レイブンズのクオーターバック(QB)タイラー・ハントリーを追い詰め、試合開始後初めてのサックを決めたT.J.ワットは、NFL最多記録22.5回に並んで歴史に名を刻んだ。延長戦の末に16対13で勝利したスティーラーズはポストシーズンへの望みもつないでいる。

タイ記録を樹立したのはレイブンズ戦だったが、T.J.ワットをAP通信ディフェンス部門年間最優秀選手賞の受賞に向けて大きく前進させたのは、クリーブランド・ブラウンズ戦で決めた見事な4回のサックだと言えよう。正確に言えば、そのうち1回はブラウンズのクオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドが滑ったことによりカウントされたものだ。

ストレイハンがシングルシーズンで残したサック記録の正当性については、20年以上にわたって多くの人が熱狂的に議論してきた。ジャイアンツの伝説的人物であり、殿堂入りを果たしたストレイハンは、2001年シーズン第17週に行われたグリーンベイ・パッカーズ戦で、QBブレット・ファーブがストレイハンのパスラッシュに巻き込まれてその足元に滑ったときに新記録を樹立したことで有名だ――見方によっては、悪名高くもある。

ストレイハンはこのとき、1984年にニューヨーク・ジェッツのマーク・ガスティノーが達成した22回のサック記録を抜いている。

T.J.ワットはシーズン17試合目で新記録に並んだことで寄せられる疑念をうまくかわすだろう。もしかすると、乱暴な議論になってしまうかもしれない。しかし、今シーズンで2試合を欠場していたT.J.ワットが15試合で今回の記録を樹立した一方、ストレイハンは2001年に16試合すべてに出場して記録を打ち立てているのだ。

兄のJ.J.ワットは『Twitter(ツイッター)』に「言葉もない。ただただ誇らしい。アンビリーバボー、T.J.ワット」と投稿。

サックは1982年に初めてNFL公式データとして記録され、T.J.ワットはその公式記録に並んでいる。

しかし、2021年に『Pro Football Reference(プロ・フットボール・リファレンス)』が1982年シーズン以前のサック数を集計し、デトロイト・ライオンズのDEアル・ベイカーが1978年に23回をマークしていたことが明らかとなってからは、ベイカーが非公式の記録保持者とみなされている。

【RA】