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シーホークスは今季終了後にQBウィルソンをトレードする予定なし

2022年01月10日(月) 12:12

シアトル・シーホークスのラッセル・ウィルソン【AP Photo/Darryl Webb】

シアトル・シーホークスのクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンは今週、自身の目標はスーパーボウルをより多く制覇することであり、それをシーホークスで達成するつもりだと語った。その点について、シーホークスとウィルソンは同じ考えを持っているようだ。

シーホークスの意向に詳しい関係者によると、チームがオフシーズンにウィルソンをトレードする計画はなく、期待外れなシーズンに影響して他に大きな変化があったにもかかわらず、2022年もウィルソンがシーホークスの司令塔を務めるかのように進めているという。シーホークスは現地9日(日)に行われたアリゾナ・カーディナルス戦でシーズンを終えている。

一方、10年ぶりの負け越しが決まったシーホークスのヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルの先行きは不透明であり、日頃、キャロルHCと共に仕事しているメンバーでさえ、近い将来はどうなるか分からない。

キャロルHC――2025年までの契約でまだ5,000万ドル(約57億8,000万円)近く支払われる予定――とフロントオフィスのメンバーは、今週中にオーナーであるジョディ・アレンと会う予定になっているが、関係者によれば、それはシーズン終了後によくあることであり、大きな変化の訪れを示すものではないとのこと。

最終的にキャロルHCが辞職することになっても、試合結果で解雇されるわけではない。過去にスーパーボウル優勝に導き、シーホークス史上最多の勝ち星を挙げた――指揮してきた過去12シーズンで118勝73敗1引き分け、9回のプレーオフ進出を成し遂げた――キャロルHCは今後の計画について上層部と意見が食い違った場合のみ、チームを離れるだろう。そうなれば、互いに別の道を歩む可能性が出てくる。

いずれにせよ、シーホークスの現状は大きな調整が必要な状況にあると言える。

シーズン開幕前、コーチングスタッフのプレーコールや哲学に不満があるとうわさされていたウィルソンは、オフェンシブラインのプロテクションに満足していないと明言。シーホークスは昨季終了後、攻撃コーディネーター(OC)のブライアン・ショッテンハイマーを解雇してシェイン・ウォルドロンに交代させたが、このプロセスにはウィルソンも関わっていた。しかし、指の骨折で3試合を棒に振り、復帰後も明らかにその影響を受けていたウィルソンが今季にシーホークスでの見通しを改善することはできなかった。

ウィルソンは昨オフシーズンにトレードを要求しておらず、シーホークスが自分をトレードした場合に入団したいチームのリストを提供したに過ぎないと主張している。33歳のウィルソンが今オフシーズンにさらに積極的なアプローチをとった場合、どうなるかは不明だ。

70歳のキャロルHCはシーホークスでの将来に関して前向きに語っており、彼をよく知る関係者によれば、引退を計画している兆候はないとのことだ。

【RA】