ジャイアンツがHCを2シーズン務めたジョー・ジャッジを解雇
2022年01月12日(水) 09:55ニューヨーク・ジャイアンツが2シーズンにわたってヘッドコーチ(HC)を務めたジョー・ジャッジを現地11日(火)に解雇したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えた。
チームも後にジャッジの離脱を認め、まずはジェネラルマネジャー(GM)を雇用してから、そのGMが次のヘッドコーチ探しを先導すると明かしている。以前のGMだったデーブ・ジェトルマンは月曜日に引退を発表した。
チーム社長のジョン・マーラは声明の中で「スティーブ(ティッシュ/会長)と私は、これまでとは別の方向に進むことがわれわれのフランチャイズにとって最良だと考えている」と述べた。
「われわれは昨日の午後にジョーと会い、チームの状況を話し合った。私は今日の午後に再びジョーに会い、そのときの会話の中でジョーにわれわれの決断を伝えた。われわれはこのオーガナイゼーションを代表し、ジョーの尽力に感謝している」
「シーズンが始まる前、私は今季ラストゲームをプレーするときに自分たちの方向性に満足していたいと話していた。残念ながら、有言実行とはならなかった。それが、この決断を下した理由だ」
「われわれがジェネラルマネジャーを雇い、その人物が新ヘッドコーチの雇用をリードする」
40歳のジャッジはビッグブルーのサイドラインの最新メンバーとして2020年シーズンの開始前に起用されたものの、前任者のパット・シューマーやベン・マカドゥーと同様に、3シーズン目のチャンスを与えられなかった。
ジャッジはヘッドコーチとして過ごした2シーズンに10勝23敗を記録している。
デンバー・ブロンコス、シカゴ・ベアーズ、マイアミ・ドルフィンズ、ミネソタ・バイキングスがそれぞれのシーズン終了から24時間以内にヘッドコーチを解雇している中、ジャイアンツのマネジメント陣は2日間を通じてジャッジとチームの方向性についての面談を行い、結果としてジャッジをヘッドコーチ職から退ける判断を下した。
The #Giants never gave Joe Judge assurances as his second season spiraled. It ended on a six-game losing streak, with strange press conferences and on-field strategy, and for the third straight time, New York is looking for a new head coach after just two years.
— Tom Pelissero (@TomPelissero) January 11, 2022
「ジャイアンツはジョー・ジャッジの2シーズン目が悪循環に陥る中で、決して彼に保証を与えることはなかった。それは6連敗と、奇妙な記者会見ならびに奇妙なフィールド上の戦略で終わった。ニューヨークはわずか2年で新たなヘッドコーチを探している」
ジャイアンツは2021年に4勝13敗にとどまっており、シーズンあたりの敗戦数に関してはフランチャイズでも最悪の記録に並んでいる。シーズン末――およびジャッジ時代の終わり――には6連敗を喫した。ゴッサムでのジャッジの時代は、2020年に同様のペースで始まっている。2020年に6勝10敗だったジャッジ率いるジャイアンツは、シーズン開幕から5連敗に陥っていた。
かつてニューイングランド・ペイトリオッツでスペシャルチームコーディネーターを務めていたジャッジは、初めてヘッドコーチの役割を担うにあたって古めかしいスタイルを持ち込んだ。選手を、そしてコーチさえも罰として走らせるやり方は、よくニュースに取り上げられている。
過去に見られたこのアプローチでは、チームは未来への一歩を踏み出すことができなかった。
今、ジャイアンツに新たな夜明けが訪れようとしている。
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