QBメイフィールドが先発として輝きを取り戻すことに期待するブラウンズGMベリー
2022年01月12日(水) 12:34クリーブランド・ブラウンズのジェネラルマネジャー(GM)であるアンドリュー・ベリーは今季に負傷の中で苦しんでいたクオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドではなく、2020年のメイフィールドこそがチームのQBの真の姿を現していると考えているようだ。現地11日(火)にメイフィールドを未来のクオーターバックとしてサポートする姿勢を示したコメントからは、そのことがうかがえた。
メイフィールドのNFLでのベストシーズンを引き出したのはヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキーであり、ワーストシーズンを共に過ごしたのもステファンスキーHCだ。しかし、メイフィールドが懸念するのはファンの心であり、そこに生々しい印象を与えているのは終わったばかりの苦戦に満ちたシーズンの方だろう。それでも、ベリーGMはチームのクオーターバックがより印象的な姿になって戻ってくると考えている。
『Cleveland.com』によれば、ベリーGMは「1年の今の段階でベイカーが過去数年間に見せてきたことを忘れるのは簡単だ」と語ったという。
「彼は最も実りあるシーズンをケビン(ステファンスキーHC/2020年)の下で、このオフェンスと共に送った。われわれは長い間、ベイカーと共に過ごしてきた。われわれは彼の職業倫理を知っている。彼のドライブを知っているし、彼がこのリーグでも才能あるパサーであることを見てきた。そして、われわれは彼が健康を取り戻し、進歩していくことに期待している」
メイフィールドは負傷しているにもかかわらず――そのタフネスに疑問が持たれたことはこれまでに一度もない――14戦に先発し、キャリア最低のタッチダウンパス17回、インターセプト13回に終わった。ブラウンズ攻撃陣にとって事態を複雑にしたのは、シーズン半ばにワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムを放出したことだ。メイフィールドとの関係が築けずに放出されたベッカムは、後にロサンゼルス・ラムズと契約した。とは言え、ベッカムの存在の有無を問わず、ブラウンズのパスオフェンスは不振にあえぎ、NFL全体で27位(試合平均195.3ヤード)にとどまっている。
現地9日(日)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロは、ブラウンズがメイフィールドを先発として前進していく意向だと伝えた。
ブラウンズは8勝9敗でシーズンを終え、プレーオフには届いていない。メイフィールドは投球側ではない肩の関節唇断裂をはじめとするケガを抱えつつ戦った。故障者リザーブ(IR)としてシーズン閉幕を迎えたメイフィールドはチームのラストゲームに参加しておらず、今月中に肩の手術を受ける予定だ。ブラウンズは元全体1位指名選手と結んだルーキー契約の5年目オプションを有効にしており、少なくともあと1年はメイフィールドを確保している。
「ベイカーがわれわれの先発を務め、巻き返すことを心から期待している」とベリーGMはつけ加えた。
2020年のメイフィールドが再浮上すれば、来季のブラウンズ攻撃陣はまったく違った様相を呈すはずだ。特に、レシーバー陣をフリーエージェンシー(FA)やドラフトで強化できれば期待が高まる。そうでなければ、メイフィールドのクリーブランドでのラストイヤーがやってくるかもしれない。
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