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自分たちのプレーオフが懸かった他チームの対戦で船をこいだスティーラーズHCトムリン

2022年01月12日(水) 14:09

ピッツバーグ・スティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリン【AP Photo/Ron Schwane】

ピッツバーグ・スティーラーズのヘッドコーチ(HC)であるマイク・トムリンが去る日曜日に行われたスリリングなラスベガス・レイダース対ロサンゼルス・チャージャーズ戦――結果次第ではスティーラーズがプレーオフ進出を逃していた――の終盤に居眠りしていたとしても、許してほしい。

49歳のトムリンHC自身も、オーバータイムにおよぶ激戦を経て、16対13でボルティモア・レイブンズを退けたばかりだったのだ。そして、自身のチームがプレーオフ進出の枠を手にしたと考えるに足るだけの理由も十分だった。スティーラーズが勝利を確保した以上、ポストシーズンが奪われるシナリオはまさかのレイダース対チャージャーズ引き分けのみ。とは言え、レイダースのキッカー(K)ダニエル・カールソンが試合終了寸前に47ヤードのフィールドゴールを成功させていなければ、そのまさかが起こっていた。

トムリンHCはそんな重要な試合の途中で羊を数えていた。

ゲーム終盤に“うたた寝していた”とトムリンHCは『NFL Network(NFLネットワーク)』のアディティ・キンカブワラに語っている。

「多分、見ない方が良かったんだ」とトムリンHCは続けた。

しかしながら、今週は眠くなることはないだろう。スティーラーズが戦いに向けて準備している相手は、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)第2シードのカンザスシティ・チーフスであり、スティーラーズがシーズン第16週に敗れた相手だ。

「彼らはわれわれをうまくあしらったし、われわれは明確にあしらわれていた。われわれはそれを理解している。それと同時に、そのことに麻痺してはいない。自分たちのプレーが十分ではなかったことを受け入れ、計画が十分ではなかったことを受け入れている」とトムリンHCは語ったという。

9勝7敗1分のスティーラーズはチーフス戦で3度のターンオーバーを喫し、前半で得点を挙げられなかった。唯一のタッチダウンは大敗がすでに決した第4クオーターの終盤に挙げたものだった。チーフスのスタークオーターバック(QB)パトリック・マホームズは3度のタッチダウンパスを決めている。

トムリンHCは新人ランニングバック(RB)ナージー・ハリスのチーフス戦出場に希望を持っている。トムリンHCはハリスがレイブンズ戦で負った肘のケガの治療に、積極的に取り組んでいると述べた。

ハリスの出場可否と生産性は、スティーラーズが番狂わせを演じるにあたって重要になる。ハリスは今季にランで1,200ヤードをマークしており、パスゲームでもQBベン・ロスリスバーガーの主要なターゲットの一人だった。

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