レイダースQBカーの将来は次期HCと関連する可能性が濃厚?
2022年01月16日(日) 09:50現地15日(土)に行われたシンシナティ・ベンガルズ戦に挑んだラスベガス・レイダースの指揮を執ったのは暫定ヘッドコーチ(HC)を務めるリッチ・ビサッチアだ。ビサッチアはジョン・グルーデンの辞任に続く混乱の中でチームを引き継ぎ、プレーオフ進出に導いた。
しかし、試合に敗れたらどうなるかは分からない。
レイダースはオフシーズンに入れば完全かつ徹底的なヘッドコーチ探しを始める予定で、クオーターバック(QB)デレック・カーの将来もそれに関わってくるようだ。
レイダースとカーはこのオフシーズンで互いに決断を迫られており、情報筋の話によれば、ヘッドコーチの選択もその一因になるという。
また、ビサッチアは面接を受けてからそのポジションが検討されるとのこと。プレーオフで1勝あるいは2勝できれば、長期的に仕事を続けられる可能性が高くなるだろう。しかし、HC探しは本格的かつ徹底的に行われると見込まれ、ビサッチアは必ずしも本命ではない。
カーはレイダース残留を希望していると公言しており、他チームでプレーするくらいならフットボールをやめるという発言をしたのは有名な話だ。しかし、最高額レベルの契約延長となった5年1億2,500万ドル(約142億8,000万円)の契約は残り1年となっている。
カーの活躍もあり、レイダースは最後に4連勝――全て4点差以内で勝利した――を挙げてシーズンを終えた。組織がどのように契約延長の可能性にアプローチするかが今後の流れを物語るだろう。
ジェネラルマネジャー(GM)マイク・メイヨックの業績もオーナーのマーク・デービスによって評価されており、次期GMはカーとの契約について決断しなければならないため、メイヨックGMがとどまるかどうかもカーの将来にも影響を与えるかもしれない。
もし振り子が反対方向に振れ、レイダースとカーが袂を分かつことになれば、今シーズン、フィールドで最も重要な場面で印象を残してきたカーを求めるチームが列をなすだろう。フィールド外では、人種差別的、同性愛嫌悪的、女性蔑視的な言葉を使用したメールを送ったという記事が『The Wall Street Journal(ザ・ウォールストリート・ジャーナル)』や『The New York Times(ニューヨーク・タイムズ)』に掲載された後にグルーデン元HCが辞職したり、元ワイドレシーバー(WR)ヘンリー・ラッグス三世が若い女性を死亡させた交通事故に関与したとして複数の重罪で逮捕、起訴された後にチームから放出されたりと、カーはロッカールームをまとめるのに欠かせない存在だった。
ニューオーリンズ・セインツやヒューストン・テキサンズ、あるいはカーソン・ウェンツのトレードを決めたインディアナポリス・コルツもカーにとって意味のあるチームになり得る。こういったチームが実際にカーを得られるとなれば、カーはこれまで以上に関心を集めるだろう。
【RA】