イーグルス戦で本調子を取り戻したバッカニアーズ守備陣
2022年01月18日(火) 15:38タンパベイ・バッカニアーズはレギュラーシーズンで負傷者を多く抱えていたが、ポストシーズンに向けて主力となる守備選手を取り戻した。守備コーディネーター(DC)のトッド・ボウルズが率いるバッカニアーズディフェンスは現地16日(日)に行われたフィラデルフィア・イーグルス戦でまだまだ圧倒的な力を持っていることを見せつけている。
守備陣が試合をコントロールし、バッカニアーズは序盤からリードを広げていった。バッカニアーズディフェンス陣は3クオーターを通してファーストダウンをわずか7回、総獲得ヤードを179ヤードに抑え、得点を許さず、2回のターンオーバーを誘っている。また、レギュラーシーズンのランヤードでNFL1位だったイーグルスを相手に最初の45分間で44ランヤードしか許さなかった。
『The Athletic(ジ・アスレティック)』によれば、ヘッドコーチ(HC)のブルース・エリアンスは「間違いない。3クオーターの間、かなり良かった」と語ったという。
前回の試合では、レギュラーシーズン終盤で欠場していたアウトサイドラインバッカー(OLB)のシャキール・バレットやジェイソン・ピエール・ポール、ラインバッカー(LB)ラボンテ・デービッドが復帰を果たした。膝をケガして故障者リザーブ(IR)に入っていたデービッドは、土曜日にIRを抜けている。
デービッドは「3週間もプレーできないのは、本当につらかった。楽しそうにしている人たちを見ても、自分はそこにはいないし、ある瞬間にリーダー的な存在が必要になってもそれにはなれなかった。久しぶりにホームでやるプレーオフを欠場するわけにはいかなかった」と話している。
バッカニアーズはQBヒット10回、サック2回、タックルフォーロス6回、パスディフェンス7回、見事なインターセプト2回を記録。
コーナーバック(CB)ジャメル・ディーンは「イケてる自分たちを取り戻したような感じだった。何人かの選手がだめになっても、次の人が出ればいいし、自分たちがやってきたことを続けていくだけだ」とコメントしている。
バッカニアーズはランパスオプション(RPO)やリードオプションを含むイーグルスのランプレーを制圧し、試合の大半でクオーターバック(QB)ジェイレン・ハーツを混乱させた。セーフティ(S)のプレーは驚異的で、マイク・エドワーズがチーム最多のタックル9回をマークしたほか、ダイブしてタッチダウンを遮ったインターセプト1回を記録し、ジョーダン・ホワイトヘッドはフィールド中を動き回った。
バッカニアーズ守備陣はここ数カ月間で最も好調な様子を見せ、ボウルズDCのメンバーはフィールドのあちこちを動き回り、スクリメージラインの後方でプレーしていた。
バレットがカバレッジに加わり、ハーツが放とうとしたパスを捕らえたインターセプトほど、スーパーボウルに通用する守備力を際立たせたプレーはないだろう。
ワイドレシーバー(WR)マイク・エバンスは「あれが今年のシャキール・バレットのプレーだ。ディフェンシブラインやアウトサイドラインバッカーのプレーとしては、並大抵のもんじゃない。信じられないようなプレーで、チームのために試合の結果を決めてくれたと思う」と強調した。
バッカニアーズはアメリカ東部時間23日(日)15時【日本時間24日(月)5時】、ディビジョナルラウンドでロサンゼルス・ラムズと対戦する。
【RA】