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ブロンコスの新オーナーシップグループに「関わりたい」と考えているジョン・エルウェイ

2022年01月18日(火) 19:51


デンバー・ブロンコスのジョン・エルウェイ【AP Photo/Jae C. Hong】

デンバー・ブロンコスがこの春、売りに出されるかもしれない。その場合、フランチャイズ史上最高の選手であり、長年ブロンコスの幹部を務めてきたジョン・エルウェイがブロンコスの新たなオーナーシップグループに加わることを希望している。

エルウェイは現地17日(月)に『9News(9ニュース)』のマイク・キリスに対し、「それがどこにあるのか、何が起こるのかは誰にも分からないが、私はその一部になることに興味がある。人生の中で40年間もブロンコスと共に生きてきたわけだから、ぜひとも関わりたい。だから、これからどうなり、何が起こるかをすべて見守っていく。いろいろなことがあると思うが、ぜひ関わりたいと思っている」と語った。

先週の裁定により、ブロンコスがオーナーシップを移譲できる可能性が見えてきた。デンバー郡裁判所の判事であるシェリー・I・ギルマンは、現在は故人となっている元オーナーたちであるパット・ボウレンとエドガー・カイザーの間で結ばれた優先交渉権の合意は“もう有効ではなく、いかなる点でも法的強制力を持たない”ものであり、“その全体が打ち切られた”と裁定した。

プロフットボールの殿堂入りを果たしたボウレンがアルツハイマー型認知症と戦っていた最中、2014年にチーム社長兼CEOのジョー・エリスに経営権を譲って以来、ブロンコスは臨時のオーナーを擁していない。ボウレンは2019年に亡くなった。フランチャイズの価値は約40億ドル(約4,593億8,000万円)とみられている。

エルウェイはNFLキャリアでブロンコス以外のチームに在籍したことのない、いわばブロンコスの代名詞のような存在だ。プロボウルに9回選出され、MVP受賞経験もあり、スーパーボウル優勝2回を誇るエルウェイは、1983年にブロンコスのクオーターバック(QB)としてデビューし、他チームでプレーしたことは一度もない。

2011年にブロンコスのジェネラルマネジャー(GM)兼フットボールオペレーション統括責任者として採用されて以降、エルウェイはブロンコスのフロントオフィスでも働いてきた。エルウェイのもと、ブロンコスは5シーズン連続でAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区を制し、スーパーボウルに2回出場して1度はタイトルを獲得したが、その後の5シーズンはプレーオフ進出を逃している。2021年シーズンを迎えるにあたり、エルウェイはフットボール運営部門社長となり、ブロンコスはジョージ・ペイトンをジェネラルマネジャーとして採用した。

ペイトンGMらが今月初めに3シーズンにわたって指揮を執ってきたビック・ファンジオを解雇したため、ブロンコスはヘッドコーチ探しの最中でもある。エリスはヘッドコーチの採用が決まった後、まもなく「オーナーシップに関する発表を行う」予定だと述べている。

デンバーでは至るところで変化が起きている。エルウェイはその変化の一部になりたいと考えているのだ。

エルウェイは「それが私の人生だったから、ずっと関わっていきたい」と強調し、「どうなるかはこれからだが、要するに、私は新しいオーナーの力になれると思っている。それは彼らのクラブであるべきだ。そして、それはコーチ陣、選手たち、そしてジョージのクラブだ。リーグに関するあらゆる知識を駆使して、その分野で活躍するサポート役としてここにいたい。オーナーの影に隠れるようなことはしたくない」と続けている。

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