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スーパーボウル優勝を「極上のクリームがのったチョコレートケーキ」に例えるチーフスHCリード

2022年01月20日(木) 15:40

カンザスシティ・チーフスのアンディ・リード【AP Photo/Ed Zurga】

カンザスシティ・チーフスは2年連続でスーパーボウルに出場しており、現地23日(日)のバッファロー・ビルズ戦に勝って4年連続のAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲーム出場を狙う。

月曜日にチーフスのヘッドコーチ(HC)アンディ・リードは、勝ち続けることでチームは満足してしまうのではないか、また、チーフスがスーパーボウルをすでに制覇していることで、ビルズのように初めてその甘い蜜を味わおうとしているチームよりも粘り強さで劣るのではないかと問われ、次のように答えている。

「チョコレートケーキが好きな人がそれを一切れ食べて、目の前にもう一切れ差し出されたら、それも食べたくなってしまうだろう。我慢することは難しい。スーパーボウルに対してはそういう気持ちなんだ。それは極上のクリームがのったチョコレートケーキであり、できることなら、最高の状態でそれを手に入れようとするものさ」

完ぺきな答えだ。

スポーツで最高の高揚感を得られるのは勝った時だ。中毒者はそれを追い求めて止まない。そして、チーフスは最近よく勝っている。

リードHCは2001年から2004年まで4シーズン連続でフィラデルフィア・イーグルスをNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)のチャンピオンシップゲームへと導いている。日曜日にチーフスが勝てば、スーパーボウル時代のヘッドコーチとしては初めて、4年連続のカンファレンスチャンピオンシップゲーム出場を複数回果たすことになる。3シーズン以上連続でのカンファレンスチャンピオンシップ戦出場を複数回成し遂げたヘッドコーチは他にトム・ランドリーだけで、リードHCは異なるチームでそれを達成している唯一のヘッドコーチだ。

チーフスが次の2試合に勝てば、ニューイングランド・ペイトリオッツ(2016年から2018年)、ビルズ(1990年から1993年)、マイアミ・ドルフィンズ(1971年から1973年)に続き、少なくとも3シーズン連続でスーパーボウルに出場した4番目のチームとなる。

リードHCは毎週のようにオフェンスに工夫を凝らしており、今でもコーチングを楽しんでいることがよく分かる。チーフスは経営陣からコーチングスタッフ、そして選手に至るまで、現状に満足している様子はまったく見られない。26歳のパトリック・マホームズがクオーターバック(QB)として活躍できるのも、そのためだと言える。

リードHCが近い将来、スーパーボウルのタイトルを追いかけることに飽きるとは思えない。2個目、3個目、4個目のケーキをみすみす見逃すこともないだろう。

【R】