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カウボーイズHCマッカーシーが49ers戦の最終プレーを擁護、「あの状況には大きな自信があった」

2022年01月20日(木) 15:47

ダラス・カウボーイズのヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシー【AP Photo/Matt Patterson】

後悔もなければ、謝罪もない。

ダラス・カウボーイズのヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーは現地16日(日)に23対17で敗れたサンフランシスコ・49ers戦の終盤――それによってシーズンを終える羽目になった――のあらゆる面について擁護している。

マッカーシーHCは試合時間残り14秒でカウボーイズにタイムアウトが残っていない中、クオーターバック(QB)ドローのプレーコールをしたことから、QBダック・プレスコットが審判のラモン・ジョージではなくセンター(C)タイラー・バイダスにボールを渡す決断をしたことに至るまで、スタッフや選手を擁護しつつ、説明している。ルール上は、スナップを始める前にジョージがボールに触れなければならないが、ジョージは素早く集まってスパイクしようとフォーメーションを組んでいたカウボーイズに阻まれてしまった。ほんの一瞬遅れただけだったが、その一瞬が時間切れとなる運命と、その後のスナップにつながる運命を分けた――スパイクのコールで時間切れとなり、試合は終了。カウボーイズは敵陣24ヤードラインからエンドゾーンへ最後の一撃を仕掛けられなかった。

マッカーシーHCはアウトオブバウンズでプレーを終える可能性を事実上与えなかったドローをコールしたことについて「あの場面では、30ヤードラインの内側に入って最後のプレーに向けてプレーコールを変えようとしていただけだから、大きな自信があった。だから、あれは準備に基づいた正しいコールだった」と語っている。「13秒が基準となっているコールだ。だから、私の見解では14秒というのは正しい判断だった」

49ers守備陣のアライメントはインバウンズでのタックルを確実にするために両サイドに3人、フィールド中央にディープセーフティを配置したもので、これがマッカーシーHCの主張を後押ししている。スパイクできなかったことに関して、プレスコットがセンターではなくジョージにボールを渡すべきだったという指摘にマッカーシーHCは反論した。

「センターはボールを定められる。レシーバーも定められる。だから、ボールの位置を定められないという意見は正しくない。だから、センターはボールを配置できるのだ。うちの選手はレフェリーがボールを配置するのと全く同じようにボールを置けるよう訓練されている。確実に、審判は入ってきてボールに触れるだけでよかった」

また、マッカーシーHCは「3、2、1で終わるという状況で、ボールをスナップするのだ。ダックがタイラー(バイダス)にボールを渡す練習に関しては明らかにあのとき、あの場では実行されず、タイラーがハッシュマークに落とすという部分は問題なかった。すでに伝えた通り、繰り返し練習してきたし、その状況に合わせてトレーニングしてきたのだから、当然、試合終盤のプレーで起きたことを考えなければならない」と付け加えた。

その主張は、残念な結果に終わった試合について指示された通りに実行したと明かしたプレスコットの発言に一致する。

プレスコットは「俺たちは練習してきた。センターに手渡す。審判は普通にやってきてボールをタップするだけでいいんだ」と語っていた。

マッカーシーHCがひとつだけ明らかにしたことがある。それは、プレスコットと話し、今後はこのプレーを10ヤードのランで切り上げるように指示したということだ。日曜日の最終プレーでプレスコットは17ヤードを走っている。

カウボーイズがエンドゾーンにパスを投げて試合を終わらせていたら、どういう結末になっていたかと嘆くのは簡単だが、カウボーイズの敗因は時間管理だけにとどまらない。プレーオフ記録ワーストタイとなる14回のペナルティを科せられたことや、精彩を欠くラッシングアタック、プレスコットが49ersのタッチダウンをお膳立てするインターセプトを喫したことなど、多くの要因がある。

非難もあるだろう。しかし、マッカーシーHCは今回の一件について非難すべきでないと主張している。

【RA】