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ジャイアンツが次期GMにジョー・ショーンを採用

2022年01月23日(日) 01:56

ジョー・ショーンとペイトン・マニング【AP Photo/Lynne Sladky】

ジャイアンツの次の執行役はニューヨークの西側からやってくる。

ジャイアンツはバッファロー・ビルズのアシスタントジェネラルマネジャー(GM)、ジョー・ショーンを彼らの新GMとして採用したと現地21日(金)、発表した。

「ジョーをジェネラルマネジャーに任命することになり、喜びと誇りを感じている」とジャイアンツのオーナー、ジョン・マーラはチームの声明の中で述べた。「われわれのサーチを通して、ジョーは進歩的で包括的なチームのビジョンを伝えるその能力でわれわれを感心させた。ロースターとコーチングスタッフを組み立てるための彼の哲学と協力的なアプローチは、われわれがジェネラルマネジャーに求めていたものと一致している」

ショーンはビルズのGMブランドン・ビーンの右腕として彼を支え、バッファローがスーパーボウルコンテンダーとなるまでの急転換に貢献した。その5年間の経験を持ってニューヨークに来る。

ビルズはドラフト指名権、トレードやフリーエージェントとの契約をうまい具合にブレンドさせた結果、2018年にクオーターバック(QB)ジョシュ・アレンを指名し、忍耐強くその成長を見守っている。トレードではステフォン・ディッグスを獲得し、エマニュエル・サンダース、コール・ビーズリーやダリル・ウイリアムスといったベテランとも契約した。ビーン率いるビルズは後半の指名権を使ってレシーバーのガブリエル・デービス、ランニングバック(RB)のザック・モス、タイトエンド(TE)のドーソン・ノックスといったロールプレーヤーをストックし、その重要性は証明済みだ。

クオーターバックを見つけることを中心とした彼らのアプローチは、ダニエル・ジョーンズの3年目のシーズンが期待にそぐわなかったジャイアンツが2022年に取るべきものとなるかもしれない。だが、ショーンがまずすべきことは、ニューヨークのコーチ陣候補を特定することだ。元マイアミ・ドルフィンズのヘッドコーチ(HC)ブライアン・フローレスやダラス・カウボーイズの現守備コーディネーター(DC)ダン・クインなどと面談することになるだろうと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは伝えている。

彼らの2021年シーズンは大いに期待外れの展開となり、終盤の6連敗で状況はさらに醜くなった。それによってデーブ・ジェトルマンは引退し、ジョー・ジャッジHCは2シーズンで解雇されてしまった。ニューヨークは再びリセットボタンを押し、国内全てを見渡して、現代の再建モデルとなったフランチャイズに目を留め、ショーンならばジャイアンツを2017年からはまっている凡庸の沼から引き上げてくれるはずだと指名した。

ショーンはカロライナ・パンサーズのチケットオフィスインターンとして2000年にNFLに入り、ビーンの下でスカウティングアシスタントと地域スカウトとしてパンサーズで7シーズン働いた。2008年にマイアミに移り、ナショナルスカウトとしてドルフィンズに加わると、2013年にカレッジスカウティングのアシスタントディレクターに昇格。2017年には再びバッファローでビーンと再会し、ジャイアンツが彼らのGM職に必要と考える経験を積んだ。

「ジョーはフットボール運営を監督するにあたって、われわれが求めていたタイプの特別なリーダーだ」とジャイアンツの会長、スティーブ・ティッシュは声明で述べた。「われわれは成功のためのジョーのビジョンと戦略プランをサポートするためにどんなことでもする。ジョーをわれわれのジェネラルマネジャーとして、この次の章を始めるのがとても楽しみだ」

ショーンの最初のロースター関連の決定がクオーターバックに集中するのは間違いないが、他にも対処が必要な穴はある。ニューヨークはシカゴ・ベアーズがオハイオ州立大学のQBジャスティン・フィールズを選ぶためにトレードアップしたため、彼らの2022年1巡目指名権を獲得しており、ショーンは春のドラフトで2つのトップ10指名権を有するという武器を手にしている。

ジャイアンツが思い描く成功の時代へと彼らを導くショーンの仕事が今始まる。急激な方向転換にはならないだろうが、ショーンはバッファロー時代に再建に必要な経験をしてきた。

「ニューヨーク・ジャイアンツのジェネラルマネジャーというポジションを引き受けることになるとは、光栄だ」とショーンは述べた。「ジョン・マーラとスティーブ・ティッシュ、そして彼らの家族に対し、この素晴らしい機会を与えてくれたことに感謝を述べたい。また、私がバッファローで培った経験について、ブランドンとビルズにももちろん感謝している」

「これから、仕事の始まりだ。私の最初の焦点はヘッドコーチの採用だ。その人物と足並みをそろえて、われわれのフットボール運営のために協力的な環境を作りたいと思う。広くネットを張って、元ヘッドコーチ、ヘッドコーチ初心者も考えられるが、より重要なのは組織を率いる能力を備え、選手たちに意欲を起こさせて成長させる能力を備えた人物であることだ。人事サイドではロースターの評価を開始し、ドラフトとフリーエージェンシーの準備を始める。われわれのゴールはコンペティティブで、デプスを持ち、何よりフットボールゲームで勝てるロースターを作ることだ」

「ジャイアンツのジェネラルマネジャーに指名されたジョー・ショーンに祝福を。ショーンファミリーなくして今のバッファローはなかったでしょう!」

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