WRクーパーに不満をあらわにしたカウボーイズオーナー
2022年01月23日(日) 14:39近頃、ダラス・カウボーイズに喜ばしいことは起きておらず、オーナーのジェリー・ジョーンズの気分はまだ揺れ動いている。
直近の不満の対象はワイドレシーバー(WR)アマリ・クーパーだ。現地21日(金)に『105.3 The Fan(105.3ザ・ファン)』に出演したジョーンズは、インタビューの中でクオーターバック(QB)ダック・プレスコットや攻撃コーディネーター(OC)ケレン・ムーア、守備コーディネーター(DC)ダン・クインを称賛した一方で、プロボウルに4回選出された経歴を持つクーパーに対する失望を隠さなかった。
クーパーは敗北したワイルドカードラウンドのサンフランシスコ・49ers戦でも、今季のこれまでと同様に堅実な成績を残している(キャッチ6回で64 ヤード、タッチダウン1回)。問題は、クーパーが単純にエリートではなかったということのようだ。年俸2,000万ドル(約22億7,000万円)を受け取り、全ワイドレシーバーの中でトップに立つクーパーは、より高い生産性を発揮することを見越してその金額が支払われている。
ジョーンズは具体的に多額の報酬を誇るクーパーとディフェンシブエンド(DE)デマーカス・ローレンスが2022年にロースターにいるかどうかを質問された。フラストレーションのたまっているオーナーはクーパーに的を絞って長々と質問に答え、リーグ最高の得点力を誇る攻撃陣での彼の影響力のなさを嘆いている。
『Dallas Morning News(ダラス・モーニング・ニュース)』によれば、ジョーンズは「クーパーの契約については、特にコメントはない」と述べ、次のように続けたという。「延長を実現してすぐのとき、われわれは賭けていたし、クーパーは大きな役割を果たしていたと思う。私が平凡なわけではない。しかし、彼はフィールドに出て実行するときに、いかに適応してフィールドの半分を受け持つべきなのか」
「半分ではなく、それはもちろん言い過ぎだが、多くの部分で守備陣はクーパーを称えるべきだ。彼らが一緒に中央部に来たとき、彼はそれをキャッチできるはず。他の選手もそうだ。NFLでは常にカバーされている人に投げるものだ。そうしなければならない。ほとんどの人はわれわれのような数のレシーバーを擁していない」
今シーズン、クーパーの記録は大きく落ち込んでおり、わずか68回のキャッチで865ヤード、タッチダウン8回に終わっている。オークランド・レイダース(現ラスベガス・レイダース)に在籍していた2018年シーズンの途中に行われたトレードでカウボーイズに移り、実力を爆発させたクーパーは、2019年シーズンと2020シーズンで平均85.5回のキャッチで1,151.5ヤードをマーク。その成果により、クーパーは2020年シーズン開幕前に5年1億ドル(113億7,000万円)の契約を勝ち取った。
2021年シーズンでの衰えと契約の構造が相まって、クーパーがオフシーズンに退団する可能性が出てきている。3月にリーグの新たな1年が始まると、クーパーのデッドキャップヒットは2,800万ドル(約31億8,000万円)から600万ドル(約6億8,000万円)に減少するのだ。
ジョーンズは次のように語っている。「それらの契約が議論されているのは、2つの側面があるからだ。一方は報い、他方は支払う。そして、報いる方は通常、契約のレベルに合わせて行動するものだ。それが契約に対する私の考え方だ。ただただ契約や協定を結んでいるわけでもなければ、ホームで大敗を喫したから方向性を変えようとしているわけでもない」
「契約に関することのひとつに――つまり、10人の選手がいて、これはNFLでのやり方だが、われわれは全体の3分の2の金額を受け取る選手を10人擁している。10人が3分の2を手に入れるのだ。そして、誰かの契約について話しているとき、その他にも、いろいろなことを考えなければならない」
【RA】