オーバータイムのルール変更を再検討してほしいと望むビルズGMビーン
2022年01月28日(金) 12:25バッファロー・ビルズが現地23日(日)にオーバータイムの末にカンザスシティ・チーフスに敗れたことを受けて、NFLにオーバータイムのルールを調整するよう求める声が高まっている。
コイントスを制したチーフスは、フィールドを走り抜けてサヨナラ勝ちにつながるタッチダウンを決めた。試合中に輝きを放っていたビルズのクオーターバック(QB)ジョシュ・アレンは、延長戦で一度もボールに触れられなかった。
ビルズのジェネラルマネジャー(GM)ブランドン・ビーンはどのチームもオーバータイムでチャンスを得た方がいいという意見を持つ人の一人だ。
『ESPN』のアライナ・ゲッツェンバーグによると、ビーンGMは水曜日に次のように述べたという。「結局、先日の試合は負けた。しかし、もちろん、われわれもテレビの視聴者も、ジョシュとオフェンスの逆転劇を見たかったと思う。ぜひとも再検討してほしい。正確なアイデアがあるわけではないが、いくつか方法があると思う。細かいことは抜きにして、レギュラーシーズンでも対応できる方法があるはずだが、すべてがかかっているポストシーズンでは何かやろうとは思わないか」
オーバータイムのルールは長年にわたって調整されてきた。2010年のポストシーズン以前は、フィールドゴールさえ成功すれば勝てた。その後、NFLは相手がボールに触れることなく試合を終了させるために、ファーストポゼッションでタッチダウンを決めるよう求めている。『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、このルールではコイントスの勝者の52.8%が延長戦で勝利しているとのこと。しかし、ポストシーズンの延長戦の場合、コイントスに勝ったチームの成績は10勝1敗だという。
ルール変更の反対派は単純にビルズ守備陣が攻撃を止めるべきだったと指摘する。
ビルズの劇的な敗北を受けて、このオフシーズンでは特にプレーオフのためのルール調整が新たに推し進められると見られている。
2018年のポストシーズンでもチーフスは同じような状況を経験した。当時、QBトム・ブレイディが率いていたニューイングランド・ペイトリオッツはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームの延長戦でファーストポゼッションを獲得してタッチダウンを奪い、チーフスのQBパトリック・マホームズに応戦するチャンスを与えなかった。チーフスはそのオフシーズンに各チームがボールを持てるようにオーバータイムのルールを変更することを提案している。チーフスのヘッドコーチ(HC)アンディ・リードは今週、たとえ現在のルールが今回、自分たちのチームに有利に働いたとしても、ルール変更に反対するつもりはないと繰り返した。
今のところ、オーバータイムのルール変更はNFLオーナーの間で抜本的に見直すほどの支持を集めていない。このオフシーズンに変化が起こるのか、それともリーグが現在の方針を維持するのかは今後を見守っていこう。
【RA】