ベンガルズとの再戦は「バトルになるだろう」とチーフスDTジョーンズ
2022年01月29日(土) 22:21現地30日(日)に開催されるAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームは、前回の対戦でクオーターバック(QB)ジョー・バロウやワイドレシーバー(WR)ジャマール・チェイスをはじめとするシンシナティ・ベンガルズの攻撃陣にやられっぱなしだったカンザスシティ・チーフスの守備陣にとって、仕返しをするチャンスとなる。
ベンガルズはシーズン第17週にチーフス守備陣を打ちのめした。バロウが446ヤード、タッチダウン4回、チェイスがキャッチ11回で266ヤード、タッチダウン3回を記録してベンガルズは34対31で勝利している。
チーフスのスターディフェンシブタックル(DT)クリス・ジョーンズは木曜日に前回の対戦から学んだことがあるかと質問され、次のように答えている。
「彼らが俺たちよりまさっていることが分かった。最後にゴールラインで危機的な状況に陥った。いくつか悪いコールがあった。バトルになりそうだ。それは間違いない。バトルになるだろう」
前回の対戦でチーフスは最初の2回のドライブでベンガルズを抑え、合計25ヤードしか許さなかった。その後に歯止めが効かなくなったベンガルズは7回のドライブのうち6回で得点を挙げている。ゴールライン上のペナルティによりベンガルズは時間を稼ぐことができ、キッカー(K)エバン・マクファーソンがフィールドゴールを決めて試合を終わらせた。
バロウとチェイスはこの試合でそれぞれNFL記録を樹立し、バロウはNFL史上初めて2週連続で400以上のパスヤードと4回以上のタッチダウンパス、インターセプト0回を記録した選手となった(シーズン第16週に行われたボルティモア・レイブンズ戦でも達成)。チェイスはチーフス戦で266レシーブヤードをマークして1試合あたりの新人記録を更新し、ジャスティン・ジェファーソンが残したスーパーボウル時代の新人レシーブ記録を塗り替えている。
今回の戦いの舞台はアローヘッド・スタジアムだ。
ジョーンズは再戦での勝利に向けて「何よりも準備が大事だと思う。初戦でやられたことが見えていて、それに対してより良い準備ができ、エラーやミスを修正できるようになった」と語っている。
これまでにレギュラーシーズンの試合で400以上のパスヤードを記録した選手は、そのシーズンのカンファレンスチャンピオンシップでの再戦で2勝2敗となっている。パトリック・マホームズは2019年に行われたテネシー・タイタンズ戦で、ジョー・モンタナは1989年に行われたロサンゼルス・ラムズ戦で勝利。一方、マーク・ブルネルは1996年に行われたニューイングランド・ペイトリオッツ戦で、ジェイ・シュローダーは1986年に行われたニューヨーク・ジャイアンツ戦で敗れている。いずれの再戦も300パスヤードを達成したクオーターバックはいなかった。
レギュラーシーズンの試合で200以上のレシーブヤードを獲得した選手――チェイスが達成したように――がプレーオフで同じ相手と再戦したときの成績は7勝4敗となっている。この場合にレシーブヤードで80以上をマークしたのは1968年のオークランド・レイダース戦で118ヤードをたたき出したニューヨーク・ジェッツの名選手ドン・メイナードしかいない。過去11回の事例では、平均レシーブヤードが48.7にとどまっている。
ジョーンズとチーフスのパスラッシャーは爆発的なベンガルズ攻撃陣を失速させるために重要な役割を果たすだろう。シーズン第17週でチーフス守備陣がバロウに決めたサック4回のうち、2回はジョーンズが成し遂げた。バロウはディビジョナルラウンドのタイタンズ戦で9回のサックを喫している。
守備コーディネーター(DC)スティーブ・スパグニョーロ率いるチーフス守備陣はシーズン中盤に急成長を遂げたものの、プレーオフを含む過去4試合では試合平均28.75点を許している。
【RA】