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過去にMLBパドレスからドラフト指名を受けたタイタンズWRブラウン、「また両方のスポーツをやりたいと思う時もある」

2022年01月29日(土) 23:34

A.J.ブラウン【AP Photo/John McCoy】

A.J.ブラウンが外野手?

テネシー・タイタンズファンの皆さん、ご安心を――スターワイドレシーバー(WR)のブラウンはどのスポーツが自分に欠かせないのか、きっと分かっている。しかし、メジャーリーグベースボール(MLB)のサンディエゴ・パドレスからドラフト19巡目で指名されたことがあるブラウンは今週、ソーシャルメディアを通じて、ロサンゼルス・レイダース(現ラスベガス・レイダース)とカンザスシティ・ロイヤルズに在籍して2つのスポーツでスターとなったボー・ジャクソンに敬意を表しつつ、まだ硬式野球に未練があることをほのめかした。

ブラウンは『Twitter(ツイッター)』に「また両方のスポーツをやりたいと思う時もある。@パドレス、必要なのはトレーニングだけだ」と投稿。

この後のツイートで「野球ではマイケル・ジョーダンよりいい成績を残すと約束する」とジョークを飛ばしている。

もちろん、ブラウンがフットボールの才能をこれまでにないほど高額の報酬に換えようとしているのが現実だ。来シーズンが終わると新人契約が切れるため、その先の2023年には高額の次期契約が待ち受けているだろう。ブラウンは今季通算で869ヤードを記録し、ランニングバック(RB)デリック・ヘンリーが足のケガで離脱していたときにはオフェンスの中心的存在となることもあった。4試合を欠場していなければ、3年目にして3度目の1,000レシーブヤードを達成していたのはほぼ間違いない。今はキャリアを変える時期ではないと言えよう。

とはいえ、シアトル・シーホークスのクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンがニューヨーク・ヤンキースのスプリングトレーニングに顔を出せるのであれば、ブラウンにもできるのではないだろうか。

2016年ドラフトでパドレスから指名を受けたブラウンは、真に野球の有望株として見られていた。裏庭にバッティングケージがある環境で育ったブラウンは、父親の敷地内にある茂みにヘッジアップルを投げ込むことで投球術を身につけた。

スタークビル高校のスター中堅手だったブラウンは、2015年のアンダーアーマー・オールアメリカ・チーム――全国の高校野球界の有望株数十人を集めたチーム――に選出されたこともある。その中から、すでに大リーグで活躍しているメンバーが数名いる――ブラウンはオールスターゲームで、現在、トロント・ブルージェイズに在籍しているスター内野手のボー・ビシェットの後に打席に立ち、3打数でヒットを打った。指名が19巡目まで落ちた大きな理由は、ブラウンがフットボールを選ぶと確信していたMLBのクラブが契約できないと思われる人物に高いドラフト指名権を浪費したくなかったからだろう。

当時も口説き落とせなかったのだから、ブラウンのフットボール人生がピークに達している今は、なおさらできないはずだ。

しかし、いずれにせよ、ウィルソンのような遊び心があれば春の楽しみが増えるかもしれない。

【RA】