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インターセプトしかけたボールを落としたことに言い訳はないと49ersのSタート

2022年01月31日(月) 18:08


サンフランシスコ・49ers対ロサンゼルス・ラムズ【AP Photo/Jed Jacobsohn】

サンフランシスコ・49ersのセーフティ(S)ジャキスキー・タートは現地30日(日)、スーパーボウル出場に狙いを定めていた。だが結局、それは叶わなかった。

ロサンゼルス・ラムズのクオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードが第4クオーターでフィールド中央部をまたぐように放った深いパスは、ワイドレシーバー(WR)ヴァン・ジェファーソンに向けたものだったが、インコンプリートに終わっている。タートはラムズに逆転される可能性を限りなく低くするインターセプトを決めるために完ぺきな位置にいたが、フィールド中央部で重要なインターセプトを決めるべくボールをキャッチしようとしたところ、ボールはタートの手から弾け飛んでしまった。

2度目のチャンスを生かしたスタッフォード率いるラムズは続く8回のプレーで63ヤードを稼ぎ、最終的にキッカー(K)マット・ゲイがチームを同点に導く40ヤードのフィールドゴールを成功させている。さらなる得点を挙げられなかった49ersは結局、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームでラムズに20対17で敗れてしまった。

タートは試合後、すぐに自分のミスを認めており、次のように語っている。

「自分にとっては、つらいことだ。でも、それは俺が知っている多くのアスリートが夢見る瞬間だ・・・試合を変えるプレーができるっていうな。そのことを1週間ずっと考えていた。あのプレーができると分かっていて、それができる状態だったのに、できなかった。試合の中でもビッグプレーになっていただろうし、自分にとっても、チームにとっても、大きなチャンスだったと分かっている。選手としては、仲間をがっかりさせてしまった気がしている。でも、俺たちは必要なプレーができなかった。(中略)明らかに俺のプレーは決定的なものだった。やり直せたらいいのにと本当に思うけど、結局のところ、ラムズに脱帽している」

「言い訳はない! あらゆる批判はもっともだ。夢見ていた瞬間に届かなかった!!! ブラザーたちをがっかりさせた!! だからといって、俺という人間、選手はそれで決まらない。もっと強く、もっと良くなるだけだ・・・」

タートはスタッフォードのパスが自分に近づいてきたとき、49ersがスーパーボウル出場を目前にしていると感じたと付け加えた。

タートは「それを見た時に“うわぁ、彼はやっちまったな。俺たちがこの試合に勝つぞ”と思った。それが手に当たった。持てたと思ったのに、落としてしまった」と話している。

試合がまだどちらに転ぶか分からなかったとき、Sジミー・ウォードがチームメイトを元気づけようとしていた。

ウォードはミスをしたタートに「次に来るやつをキャッチするんだ」と話したという。

「他にもたくさんのプレーがある。自分自身を含め、もっとうまくできていたかもしれない。フィールドでは他にもたくさんのことが起こっている。1つのプレーじゃなくて、たくさんのプレーが俺たちに失わせているんだ」とウォードは続けている。

しかし、49ersがリカバーできるボールはなく、ラムズは最後の2回のスコアリングドライブで合わせて112ヤードを稼いでいる。その後者で決まった30ヤードのフィールドゴールによって、ラムズが20対17というリードを築いた。

タートがボールを落としていなければ、それが重要な決め手になっていたかもしれない。しかし、ウォードが言うように、49ersが敗れた理由はたった1つのプレーにとどまらない。49ersにとっては残念なことだが、彼らは一つのチームとして、一度は手中にしたかに見えた第56回スーパーボウルへのチケットを最後までつかんでいることができなかったのだ。

【RA/A】