セインツが今週にダグ・ペダーソンやブライアン・フローレス含む4名のHC候補と面談へ
2022年02月01日(火) 10:24ニューオーリンズ・セインツはショーン・ペイトンの後任を見つけるのに無駄な時間をかけておらず、候補者リストにはスーパーボウルを制したコーチも含まれている。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによると、セインツは現地30日(日)にフィラデルフィア・イーグルスの元ヘッドコーチ(HC)ダグ・ペダーソンと面談したという。また、セインツのヘッドコーチ探しは今週も続き、火曜日にマイアミ・ドルフィンズの元HCブライアン・フローレス、水曜日にデトロイト・ライオンズの現守備コーディネーター(DC)アーロン・グレン、水曜日または木曜日にセインツの現DCデニス・アレンと面談する予定とのこと。
ラポポートによればヘッドコーチに空きのあるジャクソンビル・ジャガーズと火曜日に2回目の面談に臨む予定だというペダーソンは、2020年シーズン終了時にイーグルスと袂を分かつことで合意して以降、チームを指導していない。退任前はイーグルスで好感度を高めており、イーグルスを13勝3敗に導いた2017年シーズンではポストシーズンで3勝を挙げてフランチャイズ史上初のスーパーボウル制覇を達成している。アンディ・リードのコーチングツリーに連なるペダーソンは、1人ではなく、2人のクオーターバック(QB)と共にタイトルを追求し(最終的には獲得し)、外部からの疑念を乗り越えてチームをフットボールの約束の地へと導けることを証明。チームが頂点に到達するのを見たことがなかったイーグルスファンから慕われていた。
しかし、悪夢のような2020年シーズンが終わると、最終的にペダーソンもQBカーソン・ウェンツもフィラデルフィアでの生活に終わりを告げ、魔法は解けてしまった。昨年はフットボールから遠ざかっていたものの、今回の雇用サイクルで注目されたペダーソンは、その才能が十分であれば、スーパーボウル出場を目指すチームを導けるというすでに実証済みの能力を発揮するだろう。
現場でのパフォーマンスよりも内部の不和が原因だと見受けられる予期せぬ解雇を経て、フローレスは次期HCの候補者となっている。フローレスはドルフィンズで新進気鋭のヘッドコーチと見られていた上に、クオーターバックの状況に関する質問を常に受けていたにもかかわらず、1勝7敗で始まったシーズンを途中から好転させてポストシーズン進出まであと一歩のところまで導いた。フローレスはこのサイクルの大半を通じて、将来有望な候補者として注目されている。
グレンとアレンはどちらもセインツにいた経験がある。グレンはセインツの守備コーディネーター(DC)として5シーズンの間、アレンの下で働いた後、ライオンズで守備コーディネーター(DC)になって1年目を終えたばかりだ。グレンのヘッドコーチへの昇格は早急かもしれないが、今回のサイクルで面談を受けたのはこれが初めてではないことを考えると、まったく驚くべきことではない。
アレンは2012年から2014年まで、当時のオークランド・レイダースでヘッドコーチを務めていた。アレンは才能に恵まれないレイダースを率いながら、最初の2シーズンで合計8勝をあげるも、2014年シーズンが0勝4敗で始まったことを受けて解雇されている。その後はセインツの守備コーディネーター(DC)として働き、リーグ最悪レベルのディフェンス(2015年シーズンで31位、2016年シーズンで27位)を、ここ数年で最高レベルと言えるユニットに変え、セインツ守備陣は過去2シーズンで1試合あたりの被ヤードでトップ7に入っている。
セインツは現在のサラリー状況を改善するために、いくつか重要なキャップを調整しなければならないが、クオーターバックの問題に対処できれば、2022年にNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区の王座を争うことができる位置にあると言えよう。現在契約しているクオーターバックはペイトンのお気に入りだったテイサム・ヒルとイアン・ブックのみだ。タンパベイ・バッカニアーズのQBトム・ブレイディの引退が予想される中、NFC南地区では道が大きく開けているように見える。つまり、セインツは最初からうまく仕事をこなせるコーチを探しているのだ。このような機会は、大規模な再建を予定していないチームを導きたいと思っているベテランコーチにとって、魅力的に映るだろう。
【RA】