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ドルフィンズのオーナーがフローレスの訴訟とNFLの調査について言及

2022年02月03日(木) 18:44


ブライアン・フローレス【AP Photo/Wilfredo Lee】

現地2日(水)、マイアミ・ドルフィンズのオーナーを務めるスティーブン・ロスが声明を発表し、元ヘッドコーチ(HC)ブライアン・フローレスが起こした訴訟の申し立てについて、“このような悪意ある攻撃には断固抗議”すると反発し、予想されるNFLの調査には“全面協力する”と述べた。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはこれに先立ち、フローレスが1日(火)にマンハッタン連邦裁判所に申し立てた訴訟の中で、ロスが2019年シーズン中に1回の敗戦ごとに10万ドル(約1,100万円)を払うと言ったことについて、リーグが調査に乗り出す見込みだと報じている。

「ブライアン・フローレスの申し立てに関して、私は信義と品位を重んじる男であり、応答することなく見過ごすわけにはいかない」とNFLネットワークのキャメロン・ウルフが入手した声明の中でロスは主張した。「このような悪意に基づいた攻撃に対しては断固抗議するとともに、真実を知らしめる必要がある。彼の申し立ては虚偽であり、悪意に基づき、名誉を害するものである。われわれはNFLが彼の主張を調査する意向であるとしているメディアがあることを認識しており、それに全面協力するつもりだ。私はその調査を歓迎するし、このような根拠のない、不当で中傷的な主張から、私個人の品位、そしてマイアミ・ドルフィンズという組織全体の品位と価値を守ってみせる」

黒人のフローレスは、リーグの差別的な雇用様式と内部で起きている人種差別について、NFLと3つのチーム――デンバー・ブロンコス、ドルフィンズとニューヨーク・ジャイアンツ――を提訴した。その中で、フローレスの任期1年目だった2019年シーズンに、マイアミが2020年のNFLドラフトでトップ指名権を手に入れられるよう、負けるたびに金銭を支払うとロスが持ちかけたという主張がある。結局その指名権を手に入れたのはシンシナティ・ベンガルズで、クオーターバック(QB)ジョー・バロウを指名するために使われた。

フローレスは水曜日の『CBS Mornings(CBSモーニング)』のインタビューの中で、彼がロスの計画に乗らなかったことで組織内での地位が低下し、“最終的には私が解雇された理由になった”と述べた。

フローレスの訴えを受けてドルフィンズは火曜日に、“いかなる人種差別”の申し立てについても否定する声明を出し、「この組織全体のダイバーシティとインクルージョンを誇りに思う。われわれが競技の健全性に反する行いをしたとの示唆は誤りである」と述べた。

ドルフィンズで3年間指揮を執り、24勝25敗に終わったフローレスは先月マイアミに解雇された。2021年は9勝8敗と2年連続で勝ち越したが、彼の任期中にプレーオフに進むことはできなかった。

【M】