フローレスの訴えは間違っているとジャイアンツ、面談の日程を公開
2022年02月04日(金) 13:51ニューヨーク・ジャイアンツが現地3日(木)に声明を出し、元マイアミ・ドルフィンズHC(ヘッドコーチ)のブライアン・フローレスがチームの“ヘッドコーチのポジションへの立候補における正当性”に関して行った申し立ては “憂慮すべきであり、単純に誤っている”と述べた。
ジャイアンツはまた、白人であるバッファロー・ビルズの攻撃コーディネーター(OC)ブライアン・ダボールをヘッドコーチとして雇用するとの決定は、フローレスとの対面での面談を行った翌日にあたる1月28日に下されたものだとしている。
「6人の優秀かつ多様性のある候補者たちと面談した後、われわれが誰をヘッドコーチとして雇用するかについての決断は1月28日の夕刻に下された。これはフローレス氏がわれわれのオフィスで1日を過ごし、このポジションについての2度目の面談を行うと共に、オーナーシップやその他のスタッフと顔を合わせ、施設見学をした翌日にあたる」とジャイアンツは説明した。
ジャイアンツは声明に1月27日のフローレスの面談スケジュールを付記し、その上で「われわれが28日の夕刻まで決断を下していないことを裏付ける、さらなる具体的で事実に基づく証拠がある」としている。
黒人であるフローレスはリーグによるパターン化した人種差別的な雇用慣例、ならびにその他の人種差別について、NFLとデンバー・ブロンコス、マイアミ・ドルフィンズ、ジャイアンツの3チームに対する訴えを火曜日にマンハッタン連邦裁判所に提出している。
フローレスはジャイアンツがルーニールールを満たすために“偽りの面談”プロセスに携わったと主張。訴えによれば、ニューイングランド・ペイトリオッツのヘッドコーチであるビル・ベリチックが1月24日――フローレスがジャイアンツとの面談を予定していた日の3日前――にフローレスと交わしたテキストメッセージにおいて、ジャイアンツが白人であるバッファロー・ビルズの攻撃コーディネーター(OC)ブライアン・ダボールを雇用する意向であることを“誤って開示”したという。ジャイアンツはダボールの起用をフローレスとの面談の2日後に正式発表している。
木曜日に『NPR』に出演したフローレスは「あの決断が(ベリチックの)影響によってなされたのは明らかだった。それも問題の一部だ。そこを変えなければならない。こういったポジションをリードし、獲得するための自らの能力を示すことができる、公正で平等な面談機会が必要だ」と話した。
一方のジャイアンツはベリチックHCがチーム組織を代弁することはなく、組織に所蔵しているわけでもないと述べ、ベリチックHCからフローレスへのメッセージは“われわれのヘッドコーチ探しの中で実際に何が生じているのかについての一切の洞察を与えない”している。
ジャイアンツは「候補者としてのフローレス氏に関してどれくらいの調査と精査が行われたかについては十分に文書化されている」とし、フローレスがドルフィンズから解雇された2日後にジャイアンツ共同オーナーのジョン・マーラがフローレスと話し、候補者としての関心を表明した点に触れている。
「われわれの雇用プロセス、そして、絶対確実なものとしてフローレス氏についての検討は、真剣で偽りないものだった。われわれはその仕事がすでに他に与えられたものだという誤った印象をフローレス氏が受けていたことを知って落胆している」とジャイアンツは述べた。
ジャイアンツの声明に記載されていたフローレスの面談スケジュールは下記の通りだ。
ブライアン・フローレス面談日程(ヘッドフットボールコーチ)
2022年1月27日
8時45分 クエスト到着(ジョー・シェーン)
9時 面談/ジョン・マーラ、クリス・マーラ、スティーブ・ティッシュ、ジョー・シェーン
昼 ランチ/施設見学、ティム・マクドネル
13時 パット・ハンロン/ジェン・エスカランテ/ディオン・ダージン
13時45分 ロニー・バーンズ/ジェシー・アームステッド
14時30分 アリソン・スタングビー/ピート・グエリ
15時30分 ジョー・ショーエン
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