パッカーズ社長兼CEO、チームはQBロジャース復帰を望んでいると改めて表明
2022年02月06日(日) 10:10グリーンベイ・パッカーズはポストシーズンで早期に敗退したことにより、想定よりも早く、再び将来と向き合わざるを得なくなった。
第1シードを保有していたパッカーズは前回のオフシーズンと同様に、またもやスーパーボウルに届かなかったことへの失望を克服するという厄介なタスクに直面しつつ、クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースの将来が来シーズンのロースターにどのような影響を与えるかを見守っている。
パッカーズの社長兼CEOのマーク・マーフィーは、チーム公式サイトの月例コラムで先が読めない現状について語った。大きく期待していたにもかかわらず、サンフランシスコ・49ersに敗れたことでパッカーズは「絶好のチャンスを無駄にした」と感じたと明かした後、マーフィーは次の目標に照準を合わせて次のように書き記している。
「われわれは来年のサラリーキャップを大幅にオーバーしており、キャップを下回るためには多くの難しい決断を迫られることになる。アーロン・ロジャースが2022年シーズンに戻ってくるかどうかが、カギを握るだろう。(ヘッドコーチの)マット(ラフルアー)や(ジェネラルマネジャーの)ブライアン(グーテクンスト)、エグゼクティブバイスプレジデント兼フットボール運営部門責任者のラス・ボールと私は皆、アーロンに戻ってきてほしいという意見で一致している。彼は4度目のリーグMVPを獲得する可能性が高く、我がチームの紛れもないリーダーであり、38歳の今も高いレベルでプレーしている」
「このオフシーズンには多くの課題に直面するだろうが、私はマット、ブライアン、ラスに絶大な信頼を寄せている」
パッカーズのフリーエージェント(FA)事情は、現在も続くロジャースの英雄物語と同じくらい注意を要するものだ。『Over the Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、パッカーズは現在、2022年に計画されていた2億1,000万ドル(239億9,000万円)のサラリーキャップを5,000万ドル(約57億6,000万円)上回っているという。また、ワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスを含み、フリーエージェントになる24人に対する決断を迫られている。当然ながら、アダムスの行き先はさまざまな意味で波紋を広げるだろう。
昨シーズンの受賞に続き、今季もキャリア4度目となるAP通信年間MVP賞の有力候補に浮上しているロジャースは、マーフィーが言及したように、一向に衰える気配がない。ロジャースがチームの再建に興味がないという事実は、39歳になるシーズンを迎えるロジャースを引き留め、優勝争いに加わりたいと考えているフロントオフィスに、火に油を注いでいる。
ロジャースが感じている、このオフシーズンでの議論は昨年ほど長引かないだろうという安心感は、チームとの関係が改善されたこともあり、パッカーズにとってもう一度好ましい結果をもたらすかもしれない。もちろん、その結果はロジャースが答えを出すまでは分からないままだ。
【RA】