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タイタンズOLサフォルドがQBタネヒルを擁護、「彼がどん底から引き上げてくれた」

2022年02月06日(日) 15:03


テネシー・タイタンズのライアン・タネヒル【AP Photo/Wade Payne】

シンシナティ・ベンガルズに敗れたAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)ディビジョナルラウンドで、3回のインターセプトを喫したクオーターバック(QB)ライアン・タネヒルは、批判の嵐にさらされている。

しかし、それと同時にタネヒルはプロボウルに選出されたガード(G)ロジャー・サフォルドをはじめ、多くの人から支持を得ている。

現地4日(金)にプロボウルの練習に姿を現したサフォルドはチーム公式サイトのジム・ワイアットに「まじめな話、彼は俺たちをここまで導いてくれた。2勝4敗というどん底を経験したシーズンからAFCチャンピオンシップまで引き上げてくれた。俺たちは彼がそこまで連れて行ってくれたと分かっている」と語った。

サフォルドが言及した2勝4敗というのは2019年シーズンでの出来事で、序盤6試合で散々な結果に終わったことを受けてタネヒルがQBマーカス・マリオタに代わって先発となったときの話だ。タネヒルは同シーズンに、チームがワイルドカードの出場権を確保してAFCタイトルゲームに進出を果たすカギとなっていた。

先発として2シーズン以上を過ごす中で、タイタンズを30勝13敗に導いてきたタネヒルは、2回のAFC南地区優勝と3年連続のプレーオフ進出を経験している。フランチャイズ史上、3年連続で進出するのは1987年から1993年まで連続してポストシーズンに進出したヒューストン・オイラーズに次ぐ偉業だ。

サフォルドや、タネヒルが「われわれのクオーターバックだ」と今週に明言したジェネラルマネジャー(GM)ジョン・ロビンソンに言わせると、タネヒルがこれまでタイタンズで見せてきた活躍は今回のポストシーズンで起きた不運を覆い隠すものだという。

サフォルドは「言っておかなきゃならないのは、今年はたくさんの人がつらい思いをしたってこと。いろいろなことがあった。俺がケガを抱えたり、他の選手がケガに対処したりな。プレーできなかったヤツもいた。彼も難航しているところはあったけど、俺は彼こそがタイタンを定義づけていると本当に感じている」と強調している。

タネヒルはレギュラーシーズンで通算3,734ヤード、タッチダウン21回、インターセプト14回をマークしており、タイタンズ時代で記録したタッチダウン数は過去最少、インターセプト数は過去最多となってしまった。それでも、ランニングバック(RB)デリック・ヘンリーやワイドレシーバー(WR)のA.J.ブラウン、フリオ・ジョーンズが合わせて11試合を欠場したのに対し、タネヒルが全17試合に出場したのは見過ごせない事実だ。

ベンガルズに敗れたときにタネヒルが見せた60分間の苦悩から逃れることはできない。タネヒルはパス24回中15回成功、220ヤード、タッチダウン1回、インターセプト3回、QBレーティング66.7という結果に終わり、タイタンズは第3ダウンコンバージョンが8回中1回しか成功せず、AFCの第1シードであることを生かしきれなかった。

敗戦の痛手から、タネヒルをはじめ、多くの選手に対して疑問の声が上がっている。

サフォルドは「自分に関することもたくさん聞いているし、他の選手についても、トレードに関することも、いろいろと聞いている。正直なところ、自分のチームを愛しているし、一緒に働いている仲間を愛しているから、そのすべてが俺にとっては突拍子もないことに思える」とコメント。

あらゆる偉大なオフェンシブラインマンと同じように、サフォルドもクオーターバックを守っている。そして、タネヒルとタイタンズのシーズンは良い結果に終わらなかったが、タネヒルが支持を得ていることは、2022年にタイタンズの先発として戻ってくる可能性が高いことを示しているのかもしれない。

【RA】