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ドルフィンズが49ersのOCマイク・マクダニエルを新HCに起用

2022年02月07日(月) 09:45


マイク・マクダニエルとマット・ラフルアー【AP Photo/Tony Avelar】

マイアミ・ドルフィンズがサンフランシスコ・49ersの攻撃コーディネーター(OC)であるマイク・マクダニエルを新ヘッドコーチとして起用することを現地6日(日)に発表した。この動きについては『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロとイアン・ラポポ―トが先んじて伝えていた。

38歳のマクダニエルは初めてヘッドコーチを務めることになる。マクダニエルは2年連続で勝ち越しシーズンを送りながらも2016年以来プレーオフに進出しておらず、ディビジョン優勝は2008年が最後というチームを引き継ぐ。

今回のヘッドコーチ職採用サイクルで雇用されたマイノリティはマクダニエルが初めてだ。また、49ersは今回の動きによる補償として3巡目ドラフト指名権を2つ手に入れる。ドルフィンズの最終候補はマクダニエルとダラス・カウボーイズOCケレン・ムーアだったとラポポートはつけ加えた。

49ersで5シーズンを送ったマクダニエルは最近では攻撃コーディネーター(2021年)を、その以前の4年間はランゲームコーディネーター(2017年から2020年)を務めていた。

複数の人種をバックボーンに持つマクダニエルは、解雇された黒人のブライアン・フローレスHCの後任となる。現地1日(火)、フローレスはNFLとデンバー・ブロンコス、マイアミ・ドルフィンズ、ニューヨーク・ジャイアンツを相手どり、リーグによる一定の人種差別的な雇用慣例や、その他の人種差別についてマンハッタン連邦裁判所に提訴している。この訴えはドルフィンズのオーナーであるスティーブン・ロスがフローレスのドルフィンズでの最初のシーズンである2019年に1回負けるごとに10万ドルを支払うよう申し出たとしている。これはドルフィンズが2020年NFLドラフトの全体1位指名権を獲得することを意図したもので、結果としてはシンシナティ・ベンガルズが2020年の全体1位でクオーターバック(QB)ジョー・バロウを指名した。

ドルフィンズはフローレスの申し立てを否定しており、ロスは声明でフローレスの主張が“間違いであり、悪意があり、中傷的”だと述べている。ラポポートはリーグがフローレスの申し立てについて調査を行う見込みだと伝えた。フローレスはドルフィンズでの3年間で24勝25敗を記録している。

現在のリーグでまだヘッドコーチが空席なのはヒューストン・テキサンズとニューオーリンズ・セインツだ。

おそらく、マクダニエルにとって最も差し迫った課題は2021年にトータルヤードで25位だった攻撃陣を立て直すことだろう。このプロセスは3年目のQBトゥア・タゴヴァイロアをさらに成長させることからスタートする。ラポポートは1月15日に、ドルフィンズの先発は来季もタゴヴァイロアだと見られ、ドルフィンズの首脳陣は若きパサーから最高の力を引き出せるコーチの雇用を望んでいると報じていた。

多くの注目がタゴヴァイロアとの仕事ぶりに集まると見られるが、ランゲームのスペシャリストとしてのマクダニエルの評判を踏まえれば、2021年に30位だったドルフィンズのラッシングアタックが大幅に改善する可能性もある。

マクダニエルは大きな前評判を得た2012年のワシントンのコーチングスタッフの一員だった。そのメンバーとしてはカイル・シャナハン(OC/現49ersHC)、マット・ラフルアー(QBコーチ/現グリーンベイ・パッカーズHC)、ショーン・マクベイ(TEコーチ/現ロサンゼルス・ラムズHC)がおり、マクダニエルはオフェンシブアシスタントを務めている。そのシーズンにワシントンはラッシングでリーグトップとなり、プレーオフに進出した。

NFLで初めてHCを務めるマクダニエルには、今季に共に働いていくピースがそろっている。ロースターにはすでに若い実力派であるワイドレシーバー(WR)ジェイレン・ワドル、コーナーバック(CB)ザビエン・ハワード、ディフェンシブラインマン(DL)クリスチャン・ウィルキンス、ディフェンシブエンド(DE)エマニュエル・オグバ、セーフティ(S)ジェヴォン・ホランドらがいる。

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