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ラビー・スミスを新HCとする契約をまとめたテキサンズ

2022年02月08日(火) 09:24

ヒューストン・テキサンズのラビー・スミス【Paul Spinelli via AP】

ラビー・スミスが再びNFLのヘッドコーチ(HC)の座につくようだ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロ、マイク・ガラフォロが現地7日(月)に伝えたところによると、ヒューストン・テキサンズはスミスを次期HCとする契約をまとめたという。

すでに解雇された元HCデビッド・カリーの下で守備コーディネーター(DC)とアソシエイトヘッドコーチを務めていたスミスにとって、今回の採用は実質的な昇進となった。また、今回の契約締結は、ジョシュ・マカウンと1度だけではなく2度も面談したり、週末にかけてスミスと面談する方向に切り替えるまでにマイアミ・ドルフィンズの元HCブライアン・フローレスの採用を検討したりと、これまで辿ってきたかなり長いプロセスの集大成とも言える。

スミスの採用はあらゆる理由からかなり興味深い。その理由としてはまず、シカゴ・ベアーズで9年間、タンパベイ・バッカニアーズで2年間、イリノイ大学で2016年から2020年までヘッドコーチを務めた後、NFLのヘッドコーチに就任するのは今度で3度目となることが挙げられる。次に、今回の採用は2021年シーズンの1試合あたりの被ヤードが31位に終わったものの、ロサンゼルス・チャージャーズを相手に3つのターンオーバーを強いて勝利するなど、シーズン後半にその勢いを増した守備陣のコーディネーターからの昇格を意味していることが挙げられる。

スミスがテキサンズを大きく転換させるために必要な経験を持っているのは確かだ。2004年に5勝11敗だったベアーズを2005年には11勝5敗にし、年間最優秀コーチに輝いている。1年後には第41回スーパーボウルに出場を果たしてインディアナポリス・コルツに敗れるまでにレギュラーシーズンを13勝3敗で終え、守備力を武器にカンファレンスタイトルを獲得した。バッカニアーズでは同様の成功を収められず、指揮した2シーズンの成績は8勝24敗だった。

ディフェンスこそスミスの特徴だが、テキサンズにはクオーターバック(QB)の問題が残っている。QBデイビス・ミルズは2022年もチームを統率するのに十分な将来性を示した。しかし、テキサンズはデショーン・ワトソンに関する状況を解決しなければならない。また、NFLで最も平凡だったと言えるロースターに、かなりの量の才能ある選手を投入する必要もある。

それは、ジェネラルマネジャー(GM)のニック・カセリオの肩にかかっているが、スミスを配置したことはフリーエージェント(FA)となる選手を誘うのに役立つはずだ。そこから、スミスとテキサンズの旅は続いていく。

【RA】