セインツがDCデニス・アレンを新HCに任命
2022年02月08日(火) 10:58ニューオーリンズ・セインツが新ヘッドコーチ(HC)を決定した。
セインツが守備コーディネーター(DC)のデニス・アレンを新たなHCに据えると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じている。
アレンはショーン・ペイトンが去った後の空席を埋める候補者の一人だった。他にはカンザスシティ・チーフス攻撃コーディネーター(OC)エリック・ビエネミーやマイアミ・ドルフィンズ元HCのブライアン・フローレス、デトロイト・ライオンズDCアーロン・グレンらが候補に含まれていた。
最終的にセインツは内部の候補者をチームにとどめておくことを選択。アレンは2015年からのペイトンHC指揮下での急速な改善を監督していた守備コーディネーターだ。
アレンは2012年から2014年にオークランド・レイダースでヘッドコーチを務めている。当時の経験は成功とは程遠かった(8勝28敗)ものの、レイダースの数々のポジションで才能ある選手が不足していた時期でもあった。今、49歳のアレンは以前よりも多くの才能のいる、すぐに競えるチームでヘッドコーチの役職に就く。
アレンはジェネラルマネジャー(GM)ミッキー・ルーミスと共に、安泰とは言えないサラーキャップ状況の中でチームの舵取りをしていくことになる。セインツはリミットを7,600万ドル(約87億6,000万円)近くオーバーしている状況だ。ルーミスが多くの契約を再構築することでセインツを財政面でより良いポジションに導くことは可能だが、それでもキャップを下回るにはオフシーズンの間にいくつかの動きが必要だろう。
最も重要な点として、セインツは2022年に誰がスナップを受けるのかをはっきりさせる必要がある。近年でペイトン元HCが気に入っていたクオーターバック(QB)テイサム・ヒルは、現在チームの契約下にある2人のQBのうちの1人だ(もう一人はイアン・ブック)。セインツはまた、ACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂でシーズン終了となったジェイミス・ウィンストンを戻したいのかを判断しなければならない。
守備陣を見れば、セインツは多くの傑出したベテランを含む強力なユニットを擁している。その大部分が戻ってくるとすれば、アレンが守備面の効率性を維持するためにすべき仕事はそれほど多くない。ただし、アレンがこのユニットの指揮を続けるのか、コーディネーターにプレーコールを委ねるのかは分かっていない。
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