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OLはラムズの猛烈なパスラッシュに対抗できると自信を見せたベンガルズQBバロウ

2022年02月08日(火) 12:58


シンシナティ・ベンガルズのジョー・バロウ【AP Photo/Ed Zurga】

クオーターバック(QB)ジョー・バロウ率いるシンシナティ・ベンガルズはスーパーボウルへと続く道を歩んできたが、ここへ到達するまでは紆余曲折があった。

バロウは今季、投げるまでの時間がNFLで6番目に短いにもかかわらず、他のどのクオーターバックよりも多く(51回)サックされている。ディビジョナルラウンドで9回のサックを喫しながらも、最後まで粘って第1シードのテネシー・タイタンズへの勝利を導いたように、その現実が致命的なものではないことは――少なくとも、今のところは――証明済みだ。

その1週間後、バロウはわずか1回しかサックされず、ベンガルズは18点差を克服して昨年のAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)王者であるカンザスシティ・チーフスに逆転勝利を収めている。

たとえ、それが現代フットボールの理論に反していたとしても、今までのところ、ベンガルズを倒すカギはバロウを追いかけることではなかったようだ。しかし、バロウ率いるベンガルズがワールドクラスのディフェンシブタックル(DT)アーロン・ドナルドや、ベテランアウトサイドラインバッカー(OLB)レナード・フロイド、ボン・ミラーを含む、猛烈な強さを誇るロサンゼルス・ラムズの守備陣と対峙するとき、それは変わるかもしれない。

バロウは現地7日(月)に行われた第56回スーパーボウルのオープニングナイトで「彼らは非常に優れたディフェンシブフロントだ。うちの選手にとってはチャレンジングなことだけど、ここへくるまでに本当によく頑張っていた。しかも、彼らが出て行って実行に移せるような素晴らしいプランをコーチングスタッフは持っている。でも、アーロン・ドナルドやレナード・フロイド、ボン・ミラーといった選手たちは当然、プレッシャーをかけてくるだろうね」とコメントしている。

3人はここまで確かにプレッシャーをかけてきた。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』の調査が始まった2016年から過去最低のQBプレッシャー率でレギュラーシーズンを終えたラムズは、プレーオフでは31%以上のQBプレッシャー率を記録し、ここまでポストシーズンで対戦してきたすべてのクオーターバックを悩ませてきた。アリゾナ・カーディナルスのカイラー・マレー、タンパベイ・バッカニアーズのトム・ブレイディ、サンフランシスコ・49ersのジミー・ガロポロは皆、このプレーオフでラムズから個人キャリア史上3番目かそれ以上に高い割合でプレッシャーを受けた一方で、ラムズはプレッシャーをかけるときに相手のパサーレーティングを驚くべきことに10.8に抑えている。

ミラーはプレーオフでQBプレッシャーを14回マークし、49ersのニック・ボサと並んでポストシーズン出場選手の中で最多を記録するなど、今季の巻き返しを図った。レギュラーシーズンからプレーオフにかけてのQBプレッシャー率はほぼ倍増し、9.8%から18.4%に向上している。

ドナルドはプレッシャー率こそ11%とネクスト・ジェン・スタッツの調査が始まって以来、最も低かったものの、QBプレッシャー77回(プレーオフ含む)でNFL4位につけるなど、相変わらず安定した成績を残してきた。

数字はウソをつかない。ラムズは相手クオーターバックを追いかけ、その恩恵を享受してきた。信じられないほどクールなクオーターバックであるバロウに対しても、同じアプローチをとりたいと考えている。

【RA】