ビルズWRサンダースが引退を示唆
2022年02月12日(土) 11:422021年の活躍ぶりからは想像がつかないものの、バッファロー・ビルズのワイドレシーバー(WR)エマニュエル・サンダースが引退をほのめかしている。
サンダースはクオーターバック(QB)ジョシュ・アレンの最も頼りになるターゲットの1人として、キャッチ42回で626ヤード、キャッチ1回あたり14.9ヤードを記録し、34歳にして総合的に見て過去最高のシーズンを送ってきた。実績が引退時期を指し示しているわけではないが、家族の存在により、引退の考えが浮かんでいるようだ。
サンダースはラジオ番組『SI.com』の司会を務めるコリン・カウハードに対し、「息子がいて、大きくなってきた。娘も大きくなってきている。この3年間はスーパーボウルに勝つために、チームからチームへと移動し続けてきた。でも、やりたい気持ちもあるし、引退する可能性もある。まだ分からない。ただ、そう感じているところだ」と語っている。
12年のキャリアを積んできたサンダースは、あと755ヤードでキャリア通算1万ヤードに達するが、これまで好んでいたコーチの1人である攻撃コーディネーター(OC)ブライアン・ダボールの存在を失った。ダボールはニューヨーク・ジャイアンツの次期ヘッドコーチ(HC)に採用されている。サンダースは第50回スーパーボウルでデンバー・ブロンコスの優勝に貢献してすでにスーパーボウルリングを1つ持っており、その後はサンフランシスコ・49ers(2019年)、ニューオーリンズ・セインツ(2020年)、そして昨年はビルズでプレーしてきた。その3チームはいずれもプレーオフで少なくとも2試合で勝利したが、サンダースの最終目標には届いていない。現在、ビルズの最年長選手であるサンダースはプレーオフの後押しができるのかどうか分からなくなっているようで、次のようにつけ加えている。
「(プレーオフで敗れたカンザスシティ)チーフス戦の後、ジョシュ・アレンが”へい、やり直そうよ”と言ってきた。俺は”自分がどう感じているか考える時間が欲しい”って言った」
復帰を決心した場合、ビルズとの契約は2022年に無効になるため、サンダースは新たな契約をしなければならない。2度目のスーパーボウル制覇を最終目標としているサンダースにとって、継続的な成功が見込まれるビルズにこのままとどまることは確かに選択肢の1つになり得る。しかし、サンダースはプレーオフで延長戦の末にチーフスに敗れた痛恨の一戦の後、チームの飛行機にも帰らなかったと明かした。別れの言葉は彼にとって辛いものだろう。
将来に関するコメントが今後を示す兆候となれば、サンダースが試合を去る可能性も高いと言えよう。
【RA】